断片思想

黒時

この館で生き続けるためには、貢物を捧げて認められなければならない。

casta

素晴らしいゲームだと思っていたのですが

途中までは素晴らしいゲームだと思っていたのですが、ラストは個人的には「うーん・・・」と思ってしまいました。
館の面々のキャラクターの作り込みがしっかりしていて、個性豊かでなんとも不思議な魅力に包まれています。
問題を抱えるキャラクターたちが主人公を中心にして幸福な方向に変化していくのは観ていて楽しかったです。

以下極悪ネタバレを含みます

それだけに、そのキャラクターたちが主人公の妄想の産物だった、という結末には納得しがたいものがありました。
5つのEDを見た後に入ることができる隠しEDは、言ってみれば「真ED」と言えるものではなく、悪い冗談のようなBADENDです。

隠しEDを見ると分かるのですが(そして1EDでは中々分かりづらい)
主人公は多重人格の精神病患者で、ゲーム全体がその治療過程だった、ということになっています。
キャラクターたちは多重人格のそれぞれの人格で、そのモデルになった人々はニュースやTVで見た、主人公の心に印象深く残った実在の人々です。
ただし、彼らは後に自殺してしまっています。
彼らをモデルに主人公が心の中で作ったキャラクターが、ゲームの中で交流する彼ら、ということになります。

精神科医(神様)は多重人格を統合しようとしていて、幼少の頃の家庭内不和で生まれたトラウマで前に進めなくなっている主人公を解放しようとしています。

オチがあまりよくないな、と思ったのは、ゲーム中で交流した彼女たちは実際には存在していなくて
一個の人間の想像の産物だった、という結末のせいで、なんとなく世界観が縮こまってしまったような感じがするからですね。
作中では問題を抱えた彼女たちのトラウマが一つ一つ紹介されるのですが、現実の彼女たちは死んでしまっていて、想像の産物だった。と言われても、ちょっと困ってしまいました。

こちらとしては、エンディングには「解放された世界で彼女たちがどのように生きていくのか」みたいなものを期待していました。
ゲーム終盤前までは、個性的な館の面々が好きになっていて、彼女たちを幸せにしてあげたい、と思っていたので。

結局、その期待は「多重人格だった」という設定で肩透かしを食らう格好になりました。
人格が統合されて多重人格たちから祝福を受ける。という結末は、上手く纏めたとは思いますが、ハッピー感はそれほど感じられませんでした。
あとは、神様とかが出てきて、なにか霊的でオカルティックなものに対する感動が生まれていたのに、それが精神疾患の治療でしたとロジカルなオチを付けられると、神の奇跡を解析されたような気分になり、なんだったんだろうと肩透かしを受けたような気持ちになりました。

あとトイレの鏡さんはとっても親切で可愛らしい良キャラでした。

12345
No.55207 - 2020-11-12 01:18:25
shitsuko

トンデモナイ素晴らしい

素晴らしいゲームでした。
以下ネタバレご注意ください!
先ずは、このゲームをプレイできるので凄くうれしかったと思います。作者さんはDid、及び多重人格については詳しいといったらない。僕は患者ですので、正直は今までたくさんの、この病についての誤解を見てしまったのですが、あなたの作品の中には間違った知識が全然ないと思います。凄く感動しました。
ストーリー性が強いゲームでしたが、ぼく自身が患者なんだから、すぐに真実を気付いてしまった。でもやはりは素敵なお話だと思います。
隠しエンディングは、嫌な思い出を思い出されました。僕もああいうやぶ医者に看病してもらうことあるのです。滅茶苦茶大変な経験ですので二度とああいう悪魔と出会えたくないんです。泣きました、、、、、
あんまりにもリアルなので、もしかしたら作者さんも患者かなあ......と思います。もし僕の当たりならば、是非あなたと話し合いたいと思います。
中国人ですから、日本語が下手くそ。何か間違ったところがあったらすみません。><

12345
No.54961 - 2020-10-16 22:32:04
ヘイン

芸術点高い作品だと思います。

ED1到達でクリアしました。
分岐条件が事前に仄めかされているので、自分のように初見でED1に到達する人も少なくないと思います。
理不尽な分岐・周回が好きでない自分にとっては、初見でロジカルに本命EDに行ける作りはありがたいです。
ADV要素(謎解き・探索)の攻略性はそこまで高くないのでゲーム進行は少し作業じみてしまいますが、キャラの会話や背景への言及要素が魅力的だったので最後まで楽しくプレイできました。
また特筆したい点として、全体的に画が豪華です。ちょっとした場面での挿絵とかキャラの仕草が豊富かつ質高く用意されていて驚きました。マップ背景も綺麗です。
館内のBGMがクラシックピアノで統一されていた点もゲームに良く合っていて素敵でした。
シナリオに関しては、テーマや議論自体はわりと普遍的なもののように思いますが、ゲーム上それを「誰の口から、どのような演出・エピソードを添えて」というところが上手くなされていると感じました。あと説得力のある表現・主張が多かったです。
プレイさせていただきありがとうございました。

12345
No.54611 - 2020-09-22 08:10:25
マヤ

中々謎な時代背景もまた気になったりしますねぇ

なんだか不思議で不気味な世界で目が覚めた主人公。よくわからないまま拘束され罵倒されているところから開始します。なんとか抜け出して、この変な世界を脱出しましょう。
見事逃げ出すことに成功したら、本格的なスタートという感じでしょうか。
まずは言葉通りに動いてみると良いでしょう。余裕が出てきたらあれこれ出来ることに気がつけるはず。自身の思うままに行動してみるのもいいかもしれません。
作者さまが紹介している通り、結構時間がかかります。しかし物語の区切りのタイミングも良い時に出てくるので、テンポ良く遊べます。時間が取りにくい方も遊びやすい部類に入るでしょう。


※以下ネタバレ気味になります
恐らく、作者さまが見せたかったと思われる読み通りのEND1フィニッシュが最初に到達でした。ここに至るまでに引っ掛けっぽいのが数箇所にぽこぽこ混ぜ込んであったりするなど、遊び心があって凄く楽しめました。りんごおまえ!! それでそっちかい!! みたいな
エンディングがああいう形でしたので、その後の世界や彼女達も、願わくば見たかったり動かしたりしてみたかったですねぇ。
お話全体も丁寧な作りでしたが、特に図書関連がよく拘って作られており、心理学、行動学なんかの知識もすごいなぁと思わせる資料の数々は、添えられた絵も含めてそれだけで見応えがありました。またそこに各種のドット、キャラ、幽霊(?)がいい味を出しており、適度な恐怖とコミカルな味付けをしてくれているのも良かったですね! 鏡の幽霊さんのお話は特にもっと聞きたかった……っ
お話としては色んな意味で大分重たいのですが、ゲームとしてはしっかりずっしり楽しめましたのでよかったです!

12345
No.54447 - 2020-09-10 11:05:56
  • 1


Deletion guidelines: "Includes other than game impressions and reviews" "Aggressive content to creators," "sentences that are not gentlemanly"
About spoiler: If you include spoiler for review, please include "spoiler attention" in the beginning of the sentence.

Recommended free games for you

Free game event list

  • Event0
  • Event1
  • Event2

Someone's recommended games