二階

二階にお化けの棲む家で体験した怖い話

　■プレイ時間

35～40分


■あらすじ

20年ほど前。当時、小学校3年生だった佐藤さんは夏休みに親と一緒に親戚である高橋さん家へ遊びに行くこととなった。

そこは車を3時間ほど走らせたところにある、小さな田舎町であった。

毎年8月になると県道沿いにある寺の境内では夏祭りが催され、祭客で大いに賑わう。佐藤さんはこれが楽しみで仕方がなかった。

一家が高橋さん宅に到着したのは12時半になろうかという頃だった。

背後には悪童たちの冒険の舞台となっている山がそびえ、家の前からは遠くに連なる青々とした山の姿を拝むことができる。遮るものはない。

喜び勇んで車外に出ると、むっとした真夏の外気と共に蝉たちの大合唱が佐藤さんの耳に飛び込んできた。照りつける夏の陽に堪らず目を細める。

時折、風が樹々の梢を揺らし、近くの製材所からは木の良い匂いがほのかに香った。

玄関の引き戸をがらがらと開けると、人のよさそうな夫妻が一家を笑顔で歓迎する。

佐藤さんはお昼ご飯を食べ終えると夏祭りに行くまでの間、家の中とその近くを『探検ごっこ』と称し、好奇心の赴くままに冒険することにした。

そんななか、浴室へと続く細い廊下の途中で二階へと続く階段を見つける。

深い闇へと伸びるその階段に恐怖を感じつつも、冒険心をくすぐられ、それを抑えることができない。

今まさに階段に足をかけようとした――その時、浴室のある右の方から彼を呼び止める声があった。


■このゲームの特徴をリストアップ

①怪談やホラー小説が三度の飯より大好きな作者による怖い話(今回の舞台は夏の田舎)

②BGMは一切流れず、効果音と背景写真のみを使用(全てフリー素材)

③選択肢のない一本道のホラーサウンドノベルゲーム(ホラーサウンドノベルは今作で8作目)

④Windowsパソコン(32bit・64bit)でプレイ可能(作者のWindows10PCでは動作確認済)

⑤「忙しくて30分も40分も読んでる(プレイする)時間ない！」という方にも安心なセーブ・ロード機能(栞)つき

⑥個人的に「この漢字読みにくいかな」と感じた漢字にはルビ(ふりがな)も振ってあります

⑦特にこんな方におすすめ！→怪談・ホラー小説・ノベルゲームが好きな方、怖い話を読んでゾクッとしたい方、ホラー系のフリーゲームで1時間以内にクリアできるやつをお探しの方など


■制作ツール

ティラノビルダー2.0.3.0 standard


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