RPG風のじゃんけんゲームと書いている通り、基本はシンプルなじゃんけんです。次々現れるモンスターたちとじゃんけんをするというとっつきやすい構造です。ですがそこに独自の要素がこれでもかというほどに詰まっており、ただのじゃんけんゲームではなく何度も遊べる神ゲーになっています。
まず本作のじゃんけんは「じゃんけんの勝ち=戦闘での勝ち」ではありません。主人公と相手側、それぞれのグー・チョキ・パーには攻撃力が設定されています。この攻撃力の数値が高い方が勝者となります。そのため、じゃんけんに勝っても攻撃力が低く負けることや、逆にじゃんけんで負けたけど勝利することもよくあります。攻撃力の中には極端に高い物から低いものがあります。数値は可視化されているため、攻撃力を見て手を出すという戦略もあります。が、特定条件でじゃんけんで勝った方にはスキルが発動します。このスキルは大きく勝敗を分けるものもあります。そのため相手のスキルを利用する場面が出てくることも。このように従来のじゃんけんと大きく差別化されています。
更にこのゲームにはターン制限があります。決められたターンの中で多くポイントを集める必要があります。またじゃんけんだけではなく体力回復(何回かじゃんけんに負けるとゲームオーバー)やステータスアップ、装備品やスキルの買い物等も限られたターンの中で行えます。寄り道して有利にゲームを進めるのもよし、ひたすらじゃんけんに挑むのむのもよしと進み方は自由です。ただターンに注意して上手く作戦を練ることが、高いポイントへの近道になるはずです。更に個性的な七人の主人公たちにはそれぞれの特徴があります。この特徴を利用するのもゲームを有利に進めるコツと言えます。
このように運要素や戦略要素が強いゲームのため、理不尽に負けてしまうことも多いです。しかしランク制度や実績解除というやりこみ要素があることで、何度も挑戦するモチベが湧いてきます。一周十分~十五分の短編ですが、「もう一回!」を繰り返していたら数時間経っていたりします。それほどまでに熱中できる作品です。
またゲームデザインとしても完成度が高いのが特徴。様々なイラストレーター、シナリオライター、声優さんが関わっている豪華さも売りと言えます。何と言っても彼らに「無茶ぶり」をしている企画なため、そのお祭り感も伝わってきます。へんてこな世界観やキャラクターが好きな方にもおススメです。
総じてじゃんけんゲームの枠を超えた素晴らしい作品と言えます。「時間泥棒」とも言えるほどの中毒性を持つ本作は、もっと評価されてもいいと思っています。少しでも気になった方は是非奥深いじゃんけんの世界へと足を踏み込んでみてください。            
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