以前原作を読んだことがあるのですが、訳のせいか「むずかしいなぁ~」というのが正直な感想でした。それに比べ、この作品は飽くまでも“今”の言葉で綴られているのでとても読みやすく「ああ、こういうことが言いたかったのかな?」などといろいろ想像する余地が生まれました。文体も、フランスらしい明晰さとユーモアとが上手く表現できていると思います。ひとつ欲を言わせてもらえれば、あとちょっとだけ、日本語の文章が完成されたものになれば、より一層素晴らしい作品になると思います。非常に細かいことなのですが‥‥
すっきりとした水彩画や音楽も、上手く配されていたと思います。楽しい作品、ありがとうございました。(^^)
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No.6945 - 2010-12-05 02:04:35
王子さまはずっとそばにいるよ、短編ストーリーって感じやね。
あの有名小説の完全再現といった趣旨の内容であり、そういう意味ではオリジナリティは薄いですが、やはり話としては心惹かれるものを多く含んでいるなぁ、と。
雰囲気がぴったり合ったBGMや、優しくて淡い画調の絵柄は、相当クオリティが高く、作風を損なわない配慮がされているのは好感触であります。
おまけ項目の参照内の「底分・参考文献」を表示すると途中で強制終了エラーになるのと、一本道なのに何故かCGギャラリーが2つ埋まらないのが気がかりですが・・・。
原作に触れていない人にはもちろんお勧めですし、原作朗読者にとってもノベルゲームならではの演出を拝見する価値は大いにあるのではないでしょうか。
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No.6946 - 2010-11-11 07:29:55
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