ミステリー作品はかなりの数を遊んできています。
誤字脱字が多いという感想を見て後回しにしていたのですが、実際にプレイしてみると十分楽しめる作品でした。事件もダンガンロンパで言えば3章クラスのインパクトから始まり、序盤から引き込まれます。
主人公の下の名前の漢字が表記揺れしている箇所も見つけたので、全体的にテストプレイが少し甘かった印象はあります。しかし、それを差し引いてもストーリーや推理部分の完成度は高く、最後まで楽しめました。
推理パート自体は比較的あっさりしていますが、少し手を加えるだけでさらに化けそうな「原石」のような作品だと思います。表情差分や誤字脱字など、演出面をブラッシュアップすれば、より評価が上がる作品になるのではないでしょうか。
以下、ネタバレを含みます。
せっかく三人の死体が登場し、しかも「あの犯人」なので、もう一段階ひねりがあっても面白かったと思います。
例えば、殺害順を叙述トリックなどで入れ替えたり、中盤で「○○の殺害は全員にアリバイがあり不可能」「トリックも成立しない」と一度プレイヤーに思わせる。そのうえで、「実は死者の誰かが殺していた」という発想によって、「この中に犯人がいる」という前提そのものを崩し、そこから真相へ到達するような構成になっていたら、「あっ!!?」という驚きがあったと思います。
全体としては、想定どおりに真相へたどり着くというよりも、「何度も前提が覆され、推理がひっくり返る」展開のほうが、この作品のタイトルにも合っていたのではないかと感じました。そういった意味でも、あと一歩で傑作になれそうなポテンシャルを秘めた作品だと思います。
今更ながら感想を述べたいとおもいます。
推理したり考えたりするのが得意ではない私には、こちらのゲームは難易度が易しめでちょうどよかったです。
ただ気になった点が。
・立ち絵の表情の差分が欲しい(シリアス雰囲気でも、キャラがにこやかなままはどうかと……)
・尋問のとき、矛盾を指摘するところが少ない(『待ったぁ!』と指摘するのが快感なのですが、指摘する機会が少なかったのでやりごたえが薄いかな)
・あからさまなヒントが多い
でも、ストーリーとしては良かったですよ。
バージョンアップした次回作を期待しています。
●気になった点
・誤字が結構目についた(例え「~しないように」が
「~しない用に」、「感心せんな」が「関心せんな」
といった具合に)
・メインとモブの絵柄が違うのはまぁいいとしても、
メインの表情の差分は欲しかった。人殺しの現場での
笑顔には違和感……。
・細かい部分ではヒロインが「緋色いんこ」ちゃん
なら「緋色ちゃん」ではなく「いんこちゃん」と
呼んだほうがいいのでは? 同じ苗字のパパもいた
わけだし。
○良かった点
・王道ではあるけど嫌味のないキャラ、そしてテンポ
もそれなり良い作品なのでサラッとプレイできた。
・推理モードも親切すぎるほどの親切設計。
次回作も期待しています。
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