「願わくばどうかあなたが、最後の走者(アンカー)となりますように」
ビジュアルノベル(文章下部表示形式・選択肢なしの一本道)の中編です。クリアには二時間少々かかりました。
“製作者からゲームの説明”の部分より言葉を拝借すれば「感動系ヒューマンノベル」のシットリした部分と、中々に品のないギャグとのコントラストが印象深い作品です。
絵は、率直に言うと十点満点中二点くらいですが、こうした拙い(失礼)絵柄には商業作品などにはない素朴な魅力があると思います。
文章の方も決して上手くはありませんが、感動モノの要点は卒なく抑えています。陰鬱なエンドではないのも好印象です。
荒削りなギャグ(という名の五月雨雪彦)がウェイトの少なくないところを占めているので、そこを受け容れられるかが、この作品を楽しめるか否かの試金石でしょう。
ボーカロイドの主題歌は大多数のプレイヤーにとっては割とどうでもいい要素のような気がします。
12345
No.741 - 2011-10-01 12:06:49
- 1