※ネタバレを含みます。
猫くんは相手の同意なしに一方的なキスをして、旭くん本人とふたりの友情のどちらもを軽視して踏みにじっておいて、ひどいなんてとても言える立場ではないと思う。
旭くんは過去のトラウマから、他人は信用できないと考えていたと思うので、嘔吐してしまうほど深く心が傷ついているなら、自分を守るために、猫くんが同性だったとしてももう少し警戒しておいたほうがよかったのかなと思う。
でも、まだ中学生で、人と交流する経験が極端に少なくて(友達が少ない=客観的に見て本人の振る舞いに多少の問題があったと思われる)、お互いにお互いが唯一だったふたりに、そんな判断は難しすぎるだろうとも思う。
このお話の結末は、旭くんを自分だけのものにしたくて、長い間我慢したけどしてはいけないことをしてしまった猫くんと、自分に向けられる周囲の目を自覚していながら、猫くんのことだけは信頼しきってしまった旭くんの、等身大でリアルなバッドエンドだと感じました。
そう思うと、旭くんって本当に猫くんのことが大好きだったんだろうな…
もう少しふたりの年齢や置かれた環境が違っていたら、もっと違う結末もあったんだろうな。でも、ふたりが中学校の保健室で出会ったからこそ、こんなに仲良くなれたのかもしれないなとも思ってしまって、切ない気持ちになりました。
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