非日常的な話より日常にありそうな怪談が多く和風ホラーの雰囲気たっぷりですね。
未来郵便:淡々としながら郵便物に年々違和感を抱き、確実にじわじわと近づいてくる静かな恐怖が良い。文面だけ見ると普通の内容なのがたまらんです。
人面瘡:系統が似ている「今度は○とさないでね」という怪談話を思い出しました。ただ、罰当たりな行動ではあるけど子供を殺されるほど悪いことか…?と思うと可哀想です。
三面鏡:鏡といえばホラーの定番ですね。見てはいけない物を見てしまったけど詳細は語られないのが想像力を掻き立てられます。最初は鏡の話というより「この部屋空いているよ」と教えた子に誘導されたけど、翌々考えたらあの子は誰だったんだ?という後日談がメインなのかと思ってました
願望:あ、危うい方向に歪んだ三角関係百合だ(妄想)
この中だと未来郵便が一番好きでした。
演出が怖いホラー短編集です。
全体的に、舞台設定からして非日常的なのが怖いと思いました。修学旅行先とか。
以下、新作各話の感想です。
<停留所>
雨のバス停の、この世から隔絶された感じが出ていて、そこにいる気分になりました。
<三面鏡>
修学旅行で、そういう部屋が本当にありそうです。恐怖体験起こりそう。
<願望>
願いの叶い方こわいですね。読んだ直後には怖さが来ませんでしたが、レビューを書きながら改めて考えてみると、ゾワッとしました。
<桜>
教訓話的な怖さがありました。安易にそういうことをしては駄目なのですね…
ありがとうございました。それでは失礼いたします。
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