ネタバレありの感想です。



変わったタイトルやあらすじの期待通りの、ちょっと見ないような始まり方や設定・ヒューイの面白キャラなど非常に惹きこまれる作品でした。
個人的にヒューイのデフォ立ち絵がすごくいいセンスしてるなあと思います（笑）

見せられる二つのストーリーは登場人物・物語共によく出来ていて、読みやすい感情籠った文章で描写されるそれはテーマとは真逆にキャラが生きてるなって思いました。アイロニーも光も守谷も不良さんらもみんな素敵で、読んでてとても楽しい反面設定を思い出して結末を見届ける前に切なくなったり。守谷やアイロニーや光の苦悩も、設定はマイノリティのそれなんですが、共感が出来ました。物語のテーマは実は「死」ではなく「生」なのかもと少し思いました。

ヒューイとクレーンの関係性もとても良かったです。最後まで読むとあの笑いを誘う立ち絵見るだけでああ……ってなりますね。

バッドエンドがちょっとあっさり気味で、スッと終わっちゃうのは少し勿体ない気がしますが、ベストエンドは不思議なさわやかさに満ちていて心に残りました。

短編ながらいいテーマで大筋も面白いと思うので、設定に惹かれたらオススメです。絵も基本ラフタッチな感じなんですが、差分や構図が良い絵が多くいい演出になっていました。

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二本あるサイドストーリーはよく出来ている。

サイコサスペンス風な二本のシナリオは完成度が高いと思います。

このままのノリで真ルートもいくのかなと思ったら、
最後にファンタジーをぶち込んできたので、
自分が望んでいた結末とは180度違った展開になりましたが、
面白かったです。

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