作者の方が駄文を丁寧に集めた・よくわからん的なこと言ってる通り、衝動や思い付きで書き綴ったような短編が詰まった短編集。素材や音楽のチョイスも良く、文章も情景が思い浮かびやすく、感情になんとなーくうなずける感じで、雰囲気を楽しむノベルとしては素敵だと思います。逆に言うと雰囲気小説好きじゃない人にはオススメ出来ないです。以下ネタバレあり各話感想。
【裸足の若者たち】
何かに踏み出す若者の話って感じかなあ。選曲や背景も相まって謎のエネルギッシュ感は出てると思う。子どもに微笑みかける母~みたいな描写は好き。
【あの日の夕日が悩みを紛らすだろう。】
うーん、いつか聞いた、今聞いた音の話?
【君の、あの日。】
けだるげな日常の一角……と思いきや? サラッと主人公の性別がわかる描写が上手い。
【彼女は、言った she said】
苦めの恋愛話としては素敵……と思いきやラストの一文がすっきりしない。
【猫になれ】
ゲームで遊んでる途中の人の話。ゲームやってる時のあれこれ感とか、買い出しの流れが好きなもんに没頭してる時ってこんなんだよなあ感出てていい。小ネタに使われたゲームが懐かしかった。
【曇りガラスの向こうの天気】
百合?(多分)あの子の解釈によって受け取り方もだいぶ変わりそうな話。個人的には夢の中で会った子か、別世界で会った子みたいなイメージでした。籠になんでも入れちゃう先生のくだりがなんか好きです。後手を繋いだ時の比喩。展開もこの作品が一番面白かったかな。
ちょっとした比喩表現や情景描写が好みで、いい雰囲気のノベルでした。

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