キャラクターやセリフ回しのぶっ飛び具合に引き込まれる一方で
老いた実力者が助っ人キャラとして加入したり、容姿はともかく悪の四天王が現れたりと
中身もRPGのツボを押さえている丁寧な作りで面白かったです。
特定のアイテムを集めて強力な装備と交換できるなど、サブクエスト的な要素も多くて楽しめました。

ダンジョンはノンフィールド方式でサクサク進みながらも
ほのぼのとしたやり取りが合間に挟まれて、みんなで歩いている感じがしてよかったです。
描きおろしの敵キャラたちは、外見だけでなくスキルや行動パターンも個性豊かで
そりゃ扉で挟まれると動けなくなるよなあと、勢いと共に妙な説得力のあるところが好きです。

道を歩けば野良魔王に出くわし、町に入れば動物が権勢をふるい
はしゃぎまわる老人に大人びた子供といった生物はもちろんのこと
無生物すらノリがいい、ある種の寓話の域に達しているような世界観が楽しかったです。
柵から丸太とか、皿から食べ物とか勝手に持って行くような主人公側も結構やんちゃですが。

印象的な点としては、老人だらけのパーティがインパクト大でした。
あとこのゲームをやっていると、魔王の威厳が地に落ちること請け合いなだけに
不覚にも魔法の水を売る魔王の最後のセリフがかっこいいなと思ってしまいました。

絵を描く上で地味に共感した点なのですが
マッチョマンや老人のほうがつい筆が乗る現象、アレなんなのでしょうね。

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主人公のパニーニを始め、個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、飽きのこないゲームでした。
個人的には、ヨキカナを復興させようと孤軍奮闘するエルザちゃんが好きです。他にも、敵方のカレー四天王であるオネエ・ウコン。城下町のモブキャラ、動物（なぜか喋る）に至るまで、魅力的なキャラが多かったです。

難易度はそれほど高くなく、気軽に遊べました。
レベルの上がり方もわりと軽快で、敵に与えるダメージも目に見えて上がっていくので爽快です。特にメイラードリャアとか、強くなればなるほど超火力の全体攻撃になっていきます。
敵が強くなっても、装備をカスタムすることで戦えるようになるので、『所持金と相談しながら武器を選ぶ』というRPGの普遍的な楽しみ方もちゃんと味わえます。

サブイベントも充実していましたし、良心的でしたね。やることが分からなくなったら、やることリストを開く。ペルポヨの実が見つからなければ、魔女のお姉さんにヒントを貰う…という風に、プレイヤーの手間・詰み要素をしっかり削減してくれています。こういう、ゲーマーの収集癖を理解してもらえるのは嬉しい。

エンド回収にも何気にヒントがあって、ちゃんと人の話を聞けば困らない設計。
全体として、とてもプレイしやすかったです。楽しいゲームをありがとうございました！

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