このゲーム、同作者の『アーマードエンフォーサーズ』と『バトル・オブ・トレロス』の世界観と、『ヴァンダリズム キリギリスの冬』的なシステムを組み合わせた長編作品です。
さて、アーマードもトレロスも、短編です。しかし、サムエン(当ゲーム『サムライ・エンフォーサーズ』の略)は長編です。
このため、まず短編を楽しみたいプレイヤーには、本作サムエンは長編なので向いていないと思われます。
また、サムエンはシステムが長編むけにアレンジされており、アーマード&トレロスとは若干プレイ感が違います。
たとえば、アーマードでは回復アイテムの買い物は無かったですが、サムエンでは回復アイテムを含む買い物があります(『ヴァンダリズム キリギリスの冬』と類似の買い物システム)。
また、買い物のたびに所持金は減るし、買値と同額では売れないので(アーマードでは同額で売れた)、なので、アーマードのような装備付け替えごっこは気軽には出来ないです。(ただし、資金稼ぎのシステムがゲーム中であるので、資金を増やせば、いろいろと付け替えられる装備品の量が増える。)
「雪見さんのロボット物のゲームを、ヴァンダリズムのような長編で楽しみたい」ってプレイヤーには向いている作品だと思います。

雪見さんの新作ロボゲーということで、公開を楽しみにしていました!
OPからすでに作り込みが凄まじく、劇場版作品が始まるような雰囲気で一気に引き込まれました。作中のイベントシーンの作り込みも非常に細やかで、犯人とのカーチェイスや対人の格闘シーン、さらには敵地に攻め入る進軍のシーンなどは驚くほどヌルヌル動きます(一番驚いたのは視点変化でビルの角度が変わる演出です)。ストーリー演出も割とエグい展開などがあったりするものの、ドライな作風のおかげでうまく中和されていて幅広いプレイヤーが遊びやすくなっています。社会問題などもブラックジョークと織り交ぜて上手く表現されています。また、作者さんの趣味と思われる小ネタや蘊蓄なども無数に散りばめられていて、そういった物を見つける楽しさもあります。
戦闘システムは説明にも書かれているとおり、ただボタン連打するだけでは戦闘に勝つことは出来ません。激動の時代を戦い抜くためには敵に合わせてウォーカーと人間、それぞれの装備を考える必要があります。しかし、そう難しいこともなく、何度か戦闘と育成・研究開発を繰り返すうちにコツを掴むことが出来ます。依頼をこなしてある程度までお金が溜まったら銃爪倶楽部での実戦訓練がオススメです。
前述のハイオクリティなイベントシーンはもちろんのこと、サイドクエスト的な楽しみもあったり、一見なんてことのないようなシーンが実は伏線だったりとプレイヤーを飽きさせない工夫も多く、とても良い作品でした! (自分は作中に登場する、とあるテロ組織の名前で腹筋を持っていかれました)

自分がやってみて最初にイメージしたのは某フロントなミッション的ゲームでしたが、そこらへんが好きなら楽しめそうな作品ですね。
しかも、普通にロボットに乗って戦うだけでなく、パイロットがマシンを降りて戦う部分もあるので戦闘や装備にバリエーションが出るのも特徴だと思います。このあたりは比較的小型のロボットに搭乗して戦う系としていい設定じゃないでしょうか。
そしてある程度進んで行くといろいろな育成要素も増えて面白味も増してくる感じです。一話一話は割とあっさりしていますが、ストーリーも含めていろいろと凝った作りの作品だと思います。

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