『ヤミクイウサギ』の続編になります。
季節も夏から秋に移り変わり、彼らの平穏な日常が描かれる。
と思いきや、そんなことは全くありませんでした。
詳しい内容は本編を読んでください、と言うしかないです。
前作に思い入れが強いほど、衝撃的で苦しい内容になっていると感じました。
イラストには衣装差分が増えて季節感があります。
音楽も場面に合っていて違和感は全く感じませんでした。
文章は相変わらずの美しい表現ばかりで、工場のシーンがとても好きです。
文中に様々な伏線が張られているのはもちろんですが、前作にはなかったより大掛かりな仕掛けがとてもうまく機能していて、作者様のポテンシャルの高さを強く感じました。
ヒロインの過去がより深く掘り下げられていて、そのうえであの結末にたどり着いてしまう優しさに感動せざるを得ませんでした。
でも、大人たちの事情でいつもレバーを自分側に倒すことを強制されていたヒロインにとっては、自分で選択できることですら、それだけですら、一種の「救い」ではないかと感じてしまいした。
しかし、その「救い」を行うのが「ニセモノの神様」である彼女であることが、逃れられぬ運命の残酷さと悲しさを感じました。
主人公の悔恨が痛いほど伝わってきたのも印象に残っております。
続編は、残された「一つ目の話」をめぐっての話になるのかな?と期待しております。
ありがとうございました。
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