ゲームを閉じた後、こんなに心がざわざわするゲームはありません。
「殺す」という行為はゲームの中では軽視されがちで、
死体表現なども、「どうだ、グロいだろう」と言わんばかりのゲームは多くあり、それを苦手とする人も少なからずいるでしょう。
しかし、この作品のなかに仕組まれているそういった描写は、その他の多くの死体殺傷表現に対するアンチテーゼともいえます。ごく普通に、その他多くのものと同じように、淡々と「殺す」行為をしているにも関わらず、です。
語るべき言葉を極限にそぎ落とし、シンプルでまっすぐな言葉を用いている点も、心を打ちます。
何をどう感じるかに正しい答えはありませんが、
このゲームは作者の視点が強く表現されてこそ成立する、非常に完成度の高い作品だと感じました。
そういった面で不快に受け取る方もおられるのかもしれませんが、このゲームはそれで良いのだと感じます。
皆さんも是非一度手に取ってみてください。

Ver.1.00でプレイ。
以前からある特定方向へのメッセージ性が
強い作品が多いと感じていましたが
今作はそれが極めて濃く表現されていると感じます。
最後のギミックもそれ自体がメッセージとして
機能していて、自分で見つけて自分で選ぶという行為自体に
意味があるのだと勝手に納得してしまいました。
過激な映像表現があるので人は選ぶでしょうが
とても深く考えさせられるテーマが興味深い作品でした。
※余談(野暮とも言う)
羽の部屋のイラストで最後手だけ残るのは
刃の幅からみて違和感があるような・・・?

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