「花畑のピュロン」でダイマされた気がしたので遊んでみました。解説に割り切ったシナリオもあるので、一部ちょっと頭悪い私にはピュロンよりとっつきにくい部分を感じたかも。ただどれも話の構成などしっかりしているので楽しめましたし、解説など聞くのが好きならもっと楽しめるかと思います。以下各話超ネタバレ感想。
【輪廻転生】
一番とっつきやすいお話で、この話が一番好きです。ロボットの寿命が人間より……ってネタは意外と見ない気がする。泣かしって感じのシーンはなくスッと進んで行くのに一番あれこれ考えたくなるお話ですね。個人的にはこの世界のロボットにはみんな心があるんじゃないかなーって思います。確かに人間基準で考えると終わり方がドライ過ぎなのかもしれないけど、どのロボットにも思いやりとかそういうものを台詞の端々から感じました。終盤の主人公達のやり取りもそんな感じ。
【物理主義者のお守り】
解説とストーリーがちょうどよく入り混じっている感じ。突き詰めれば嗜好のきっかけすらも運命なのかも。終わり方もロマンティックです。
【モノクロの真理】
出だしからいい意味で裏切られた。ショッキング。うーん、白鳥に関しては、個人的な感覚としても、同時収録の【机は在るか?】のありす達が語っていた自分とまったく同じ存在がいたら~というくだりと結論を踏まえても同じと言い切れないような。野中は倫理とかポイすればそのままなんじゃないかしら。せめて赤居の見る新しい世界に驚きが満ち溢れてることを祈ります。
【心って何?】
途中の小難しいやり取りより、先生と友人のくだりのがサラリとしてるけれどハッとさせられる気がします。この世にいないのくだり。単なる冗談なんですけど、この作品内で言われると色々考えちゃいますね。先生たちの過去が気になります。
【机は在るか?】
解説シナリオ(多分)としては一番ついて行きやすかったです。よくある俺たちの心の中に~みたいな台詞の意味を理論的に説明したらこうなるのかな。最後まで読むとあの手の台詞って救いなのか絶望なのかわからなくなりますね。このシナリオ的には絶望のような気がする。
各話の分岐演出などもセンスがよく、いろいろ考察しながら読むのが好きな人にオススメな作品です。各話考えさせられるものがありました。
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