テーマやストーリーはとても面白く、文章も読みやすくて演出にも凝っており、
あっという間に最後まで読み進められました。
登場人物の多くが地に足のついたごく普通の社会人や
大学生であるのも感情移入がしやすかったです。
(その分、刑事の距離なし感や感覚のズレ方が怖かったですが)
ゲーム性やユーザー自身が推理する要素は特にありません。
運試しの死亡エンド回避選択と、シナリオのおさらいを
クイズ形式にしているだけだったので、テンポを損ねるぐらいなら
なくてもいいのかなと思いました。
ストーリーが一番盛り上がるところでセーブしてから運試しの作業が入り、
恐怖感がなくなってしまったのが勿体無かったので…
キャラクターグラフィック自体もとても魅力的でした。
ただ、「顔の雰囲気が似ている」というのがストーリー上の
焦点になっているのですが、女性の顔の書き分けが目の形の
微妙な差ぐらいしか判別できなかったので、無駄に混乱してしまいました。
細かい不満はあるものの、時間を忘れて一気にクリアしてしまうほど
面白い作品なので、サスペンスものが好きな方にオススメしたいです
「雨雲」不思議なタイトルが付いています。
この言葉の意味は物語を進めてゆくにつれ、少しずつ
真相が明かされてゆきます。
いくつかの章に分かれており、登場する様々な人物達は
個性的で表情がとても豊か。まるで、今にも声が聞こえてきそう。
でも、それがこの作品の怖さを助長させているように思えました。
ほとんどの作品には必ず人間が描かれますがこの作品も
女性側と男性側に分かれて別々の視点から生活の楽しさや悲しさ
を伝えてくれます。そして、そんな日常から生まれる恐怖…。
気が付くと、時間を忘れて没頭していました。
作品を手がけられているのは、「蒼の屋敷」等で知られるサム様。
個人でありながら、とても丁寧でセンスを感じさせる作品が
非常に好感を持てます。
単なる読み物ではなく、ちゃんとゲームとして完成させている
所にも要注目です。
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