※多少のネタバレを含みます。
まず、幽霊(?)になって現世を歩き回る作品というのは
そうそう無いと思います。
HP=猶予とし、人がすり抜けられること、
序盤は人に伝える手段を基本的に持たないことなど、
現世との断絶を強く描いています。
しかし、キャラクター同士の明るいエピソードを多数描いており、
悲しいエピソードだけではなく、それぞれに愛着が湧く話になっています。
戦闘に限って言えば、少しダレる面もあります。
「物理無効」や状態異常を多用するザコ敵は少し鬱陶しいかも。
しかし、裏ボスや真EDでは熱く感動の展開もありますので、是非最後まで。
装備品の数が限られており、どれを装備してどう戦うか、
組み合わせを考えるのが楽しくもあります。
何よりBGMの使い方が良い。
ペルソナに影響を受けたような曲もありますが、それだけではない。
各キャラクターの死と向き合うシーンでは、antihoneyさんのアンビエント曲と、
SEだけで表現される世界に、ギミックが融合して強い印象を受けました。
特に中盤の女神の世界は、曲も相まってとても素晴らしい。
戦闘シーンのあの場面は、キャラクターとプレイヤーの意思が
合致した瞬間でしょう。
他にもOPや境界などでのピアノ曲、静かな闘志を表すような戦闘曲、
どこか落ち着く通常探索時の曲など、フリーの曲が
メインとは思えないほど、シーンにマッチしていました。
未練や悲哀を描きながらも、それでも強い絆、想い、
前を向こうという意思を感じる作品です。
名曲と出会いたい人も、是非この作品とセットで。

※ネタバレを含みます
面白いゲームでしたがいまいち掘り下げが少ないと感じました。
他のレビューでも書いてありましたが、死んだ主人公が筆談で家族と会話するのですがその時の反応がとても淡泊。
ここに限らず死んだ筈の主人公が幽霊になって甦る、ここに対して他のキャラクターが妙に冷静ですぐに納得するのが違和感でした。
また、ストーリーは分かりやすいのですが設定やキャラクターの裏事情が分かりにくい。
四天王的ポジションの四人の敵キャラがいたのですが、彼らは皆、戦闘に突入する直前あるいは直後にその設定や行動理念が語られるというもので、これもやはり他のレビューでもいわれているようにキャラの掘り下げが甘いと感じました。
グラフィックはとても素晴らしく、立ち絵のあるキャラクターも多く、力を入れているのがわかりました。
しかしだからこそ、もっとキャラクターの掘り下げが欲しかったと思います、いまいち説明不足な点が多いのがどうにも惜しい。
個人的には今一歩足りない、という作品でした。

小説を読みたくなる出来でした。てか出さないかなー。
bgmやマップ移動がどことなくペル○ナ臭がして、元からそうゆうのが好きだったのでハマりました。
戦闘システムも猶予のやりくりやTP、状態異常の有能性など少し変わってて良かったです(回復策を得る前にミッション挑みすぎて詰みかけましたが…)。難易度設定はぶっちゃけ微妙な気はしました。敵のHPがスゴイことになるし、作業感が・・・。もう少し色々なことができたらよかったかな。でもこの長さならこれぐらいがちょうどいいかも。
ストーリーも境界人という設定をうまく使っていて楽しめました。正直、後半は早足というかもう少し丁寧にやってほしかったですが・・・。あとトゥルーエンドもなぁ。まあハッピーエンド好きにはいいのかな。いまいち飲み込みきれなかったので小説とか欲しくなるよね。
いろいろ不満点も書いてしまいましたが、そんなに長くはないのでぜひプレイして見て欲しいです。ご褒美?イラストもあります。消費アイテム以外の猶予回復手段が見つかるまではミッションは放置しておこう。
詰 み ま す。

プレイしていたら、いつの間にか何時間も経ってしまうようなゲームでした。ハマります!
・ストーリーが切ないけれど温かいです。メインはもちろん、サブキャラクターも魅力的でした。私が特に好きだったのは、蔵之助さんと犬のラスターです!
・章ごとにストーリーが進んでいくので、区切りをつけやすいです。
・私はイージーモードで行ったのですが、戦闘は防具やスキルをうまく使えば決して難しくないので、初心者の方にもおすすめです。
・アイテムを手に入れたり、キャラクターの雑談を聞けたりするので、色々な場所を調べることが苦になりません。むしろ楽しいです!
・イラスト、BGMが素敵でした。
・敵図鑑やアイテム図鑑、裏ダンジョンや裏ボス、ミニゲームもあって、お楽しみ要素が満載です!
とても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました!

長所:
・BGM、世界観の構築。いわば「雰囲気がよい」
世界観の構築とそれにあわせたBGMによって
ゲーム全般の雰囲気が完成されている。
HPではなく「猶予」、夜の境界人中心世界等
システム回りも統一感がなされていた。
・蔵之助のイベント関連
今作で最も人気のあるであろう蔵之助。キャラクターが
メインの中で一番生き生きとしていた。ミニゲームも
あり、サブイベントもしっかりされており一番印象に
残るキャラだった。
短所:
「登場キャラクターの掘り下げが浅い」
特に主人公と家族の筆談イベントで家族のリアクションがあまりにも淡泊すぎる。台本を棒読みで読んでいる感じがした。自分の息子が死んだというのにあれはない。
メインキャラについては長所で
蔵之助以外名前を覚えていないくらいに空気だった。
(主人公、子供、彼女という「ステレオ属性」しか覚えていない。)
なんとなく作者様の台本とおりになんとなく青春をした感じで特に感動もしたわけでもなく終わってしまった。
総評:
いわゆる実況向けの「雰囲気ゲー」。あまり何も考えないで
駆け足でやれば短所を気にすることはないので中高生向け
のゲームといえます。
雰囲気の構築はトップクラスなので次回ゲームを創る際は、
キャラの掘り下げに期待します。

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