※ネタバレ
王道なテーマと王道な結論を自分なりにキチンと考えてそうな感じの作品好きなんで、直球に愛の話って言ってるあらすじで気になった口です。(もちろんビジュアルもいいんだけど)
愛、そしてそこから繋がる心がテーマと思われる作品で、どのキャラも心情が作品のキーワードアイテムと合わせて丁寧だと感じました。ちょっとコミカルな部分もありつつ、お互いを信頼し合って協力し合うミラーロとキッキ姫にほんわかしたりしつつ、最後の展開は突き付けられるものに結構切なさを感じて、作品紹介文通りに考えさせられる作品でした。エンド2から見たけど切なかった。このエンドのミラーロは自分が寂しいというのももちろんあるのだろうけれど、キッキ姫が自己犠牲的に献身する事の是非も問うていて、彼の言い分もごもっともであるし、同時にこのエンドの姫の出した結論を間違いとも言えない。
エンド1、おそらくハッピーエンドの王様は酷いなぁって思ったんですが、これも愛の裏返しってのは理解出来る。どちらのエンドも補足的なエピローグがあって、タイトル回収にもなっているエンド1の母のささやか過ぎる願いはどう決断をしても叶うものではないんだなあと思うと、とても切なかったです。
公式のメルヘンチック哲学という分類は確かに……って感じで、ほどよくメルヘンの優しさを交えつつも考えさせられるものがありました。優しいおとぎ話でもあり、愛は全てを選べるものでもない、伝わるとも限らないという悲しさもある。
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