まず言っておかなければいけないのは、ルファベーさんの過去作の雰囲気を、本作に求めてはいけないという事です。本ゲームは良くも悪くも新しい事にチャレンジしています。
チャレンジをすれば、過去作の良い点は消えますし、新しい良い点も出てきます。そういう気持ちでプレイされた方が良いですね。今までの4作品とは全くの別物でした。
プレイヤーが最もよく目にするマップですが、2Dと3Dの中間のような表現を使って、デスゲームが行われる舞台をリアルに描いています。
一方で、どのようなマップがどこにあるのかは明言されておらず、1章の時点ではマップとマップの繋がりが分かりません。不要な情報はゲーム内には入れないという事でしょう。
そもそもゲーム制作に使用しているツールが別物なので、操作方法やマップの雰囲気も斬新です。
ちなみにイラストはいつも通りの雰囲気です。
キャラクターの特徴が分かりやすいのは良い一方、誰が何という名前なのかはいつでも閲覧できるようにしてほしいです。10人以上のキャラを一気に覚えるのはキツイです。
本作の最大の見せ場である、犯人を議論するシーンですが、これはもうルファベーさんの技量を最大限に詰め込んだと言わざるを得ません。
なるべくスピーディーに議論を展開させつつ、キャラクター達の立ち振る舞い方をプレイヤーに見せるのが上手いです。最後の議論は必見ですね。
難点を申し上げるなら、背景の白い煙が証拠リストの文字と重なって見辛い時があります。文字の色は変えた方が良いかもしれません。
ストーリーですが、これは正直に言います。雑だと感じました。
殺し合いに巻き込まれたキャラクター達の詳細があまり語られず、なんかストーリーを進めていたらサクッと1章が終わっちゃっいました。主人公の言動がプレイヤーの思考を追い抜きすぎです。
過去作と比較すると、明らかにストーリーへの解説が足りていません。
犯人に関しては「なんで殺しに手を出したのかよく分からない」ですし、被害者は「第1作目の最初の被害者よりも雑に殺された」としか言いようがないです。ストーリーが駆け足すぎでは…?
単刀直入に申し上げると、感情移入できなかったです。
トリックはまぁ…何に言及してもネタバレなので止めておきます。
ただ過去作をプレイしていた身としては「おっと…?」となる話はありました。ルファベーさんのトリックの作り方が何となく分かってきたようなそうじゃないような。
色々申し上げましたが、このゲームが今までとかなり違うというのは重々承知しております。
本作の新展開に期待しつつ、今後の展開を色々考えたいので、もう1週してきます。

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