この手のゲームは、一切のネタバレ情報を入れずに初見でプレイしていただきたいので、レビュー欄でこのようなコメントをするのもアレですが、レビューは見ずにプレイした方が良いでしょう。
クリエイターの発想を低コストで実装したと言えるようなゲームになっており、独創性は高く、それ以外は低めといった所でしょうか。もっともこれは13年前に制作された事を考慮しての評価であり、2023年現在であれば独創性の要素すら「ありがちである」と言わざるを得ません。
ストーリー面がしっかりしていれば、それも独創性の1つになっていたと思いますが、今作は作者さんの味が大きく出ているので、人は選ぶと思います。
攻略法をちゃんと考えれば誰でもクリアでき、攻略法が分からなくても自分の腕前でどうにかなるゲーム性になっていました。
初見で攻略できなかった場合は、方法を考えてから2週目に挑んでみましょう。
ステージが進むごとに、前のステージの「わたし」たちと戦わなければならないという、奇抜なゲームです。
今の自分が次のステージでは敵になるので、次のステージでの戦局に配慮して戦略を考えないとクリアできないゲームです。
この作者の他の作品にも言えることですが、このゲームは、プレイヤーが自分で頭を使わないとクリアできないゲームだと思います。
ちゃんと頭を使えば、このゲームは余裕でクリアできると思います。
「自分で自分を責めたり、過去の自分に囚われるのはやめよう」というメッセージが、このゲームには込められている気がします。
ただ、厳しいことを言わせてもらいますと、過去の自分と戦うという発想はとても斬新だと思ったのですが、ゲームとしての爽快感にいまいち欠ける気がしました。
このゲームの発想を活かして、ゲームとしてもっと素直に面白いものが作れる気がします。
普通のシューティングゲームに、いきなりこのゲームに出てくる「過去の自分」が中ボスみたいな感じで登場したら面白いんじゃないかなーと思いました。
その戦いはあまりに残酷で虚しい、ミニゲームシューティングって感じですな。
始まりからエンディングまで、特に明確なストーリーは存在しないものの、ここの作者らしい結構ブラック気味なノリといったところでしょうか。
シューティングとしては正直微妙、ステージが進んでもただ同じ攻撃をする敵が増殖するだけ、難しいというよりは単に物量攻撃が激しくて敵がちょこまか動くだけという単調さなので、かなり速い段階から飽きてくる恐れは高いと思われます。
コンティニューは無限なのは助かる反面、ステージクリアしても制限時間が飛ばせないって仕様は不便であります。
まぁ、暇つぶしにはいいかもしれないですが、他の作者群のゲームと比べると何か物足りない感は否めないかと、厳しい意見ですが。
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