要素がコンパクトかつ綺麗にまとめられていて、丁寧に創られているなぁと思いました!
一回読んだだけだと謎が残る部分が多く、気付いたら5周くらいしてました~!
けれどもちゃんと解るように創られていて、読後感が良いですね~(語彙力)
立ち絵が無く、夏を感じさせる背景と、小説らしい文体(しかも縦書き!)によって表現される世界はまさに「ノベルゲーム」!
音楽もピアノ曲が選定されていて、ますますそれを引き立てていると感じます。
あと、たまたま作中の時間軸と同じタイミングでプレイできたのでびっくりです!
おもしろかったです!(語彙力~~~~
舞台は広島の片田舎。
そこへ向かう道中から丁寧に描かれていくので、馴染みのある日常から、作品世界に緩やかに導かれていく感覚が心地良かったです。
右端の黒背景に縦表示のメッセージ。
それを被せない形で表示されるイラストは、心象風景のように端的に表現された夏で、主人公が小学生の男の子であることと相まって、夏休みの絵日記のような独特の雰囲気を醸し出しています。
方言や地域に根付く風習の描写がアクセントとなり、自然と作品世界に引き込まれていきます。
奇をてらったものがあるわけではありませんが、作品を構成する各要素のバランスは非常に良く、思わず見入ってしまいました。
穏やかな夏の田舎の光景が描かれていく序盤。
懐かしくもどこか物悲しい雰囲気。
そこから急激に話が動き出す展開では、先を想像しつつ、そうはならないで欲しいと願わずにはいられない、何とも言えない感情を呼び起こされました。
短いながらも心地よく物悲しく、そして時にはっとさせる、ある意味で、ノベルゲームの醍醐味が凝縮された作品だったように思います。
主張しすぎない、けれど確かに心に響かせる力を持った、味わい深い一作でした。
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