過去など関係ない。人はどこからでも変わることができる。
それを理解した者、理解できなかった者。
すべてを否定する者、すべてを受け入れる者。そして純心に従い、運命に抗おうとする者。
子が肉親を思う純粋な気持ちが、どれほどの力をはらんでいるか。
決して高尚なものではない。何故なら、誰にだって持つことができる感情だから。
ここまで泣けるゲームは久々にプレイしました。月並みな言い方ですが「素晴らしいゲーム」でした。
自分の文才ではどうにもこの作品の魅力を伝えきれず、申し訳ないです。
『ママにあいたい』をプレイし、ようやく全てのEDを見ることができました…!
折角なのでレビューを書かせて頂きます。
少しばかり内容について言及します。ネタバレについてご注意下さい。
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● 子ども達の純真さが際立つ
舞台は小さいですが、複数の子ども達が登場します。その子ども達、性格や信念は様々ですが、みんなとても純真で…!
取り巻く環境が、運命が過酷で不合理であるほど、子ども達の純真さは一層際立ち、強く感情移入できたのだと思います。
子ども達がかわいそうで、プレイしていてしんどい場面も多々あり。でもその不条理の数々が、心に強く訴えかけてくるようで…。
● 独特のグラフィックが大変美しい
挿入されるイラストもマップも独特のものであるため、「PCゲーム」感をあまり感じません。独自の雰囲気を演出しています。
特にイラストのピントがずれる演出、人物の瞬きする演出はアニメを見ている様であり、大変美しい。
マップチップには”肉感”があって少々グロテスク、素晴らしいです。
● 「カンシ」から逃げる要素について
マップは全体的に肉感のあるものですが、それと比較すると「カンシ」の無機質さが際立ちます。
表情と動きの非人間感、材質の無機質感に抗うことのできない不条理を感じ、逃げる場面ではゾクゾクして面白かったです。
ただシナリオを順当に進めていった際のカンシとのファーストコンタクトの場面について、逃げ方が分かり難く感じました。この場面だけどうしても突破できず、攻略サイトを見ちゃいました…。それとも、その逃げ難さも狙い…?
テーマは重く、深く考えさせられる内容です。
素敵な作品、ありがとうございました…!
男の子でした!
はい、まぁ可愛いから問題ないね。
このツインテみたいな髪型が個人的にドストライクでした。
とりあえずイラストはめっちゃ好きです。
内容について
とっても人を選ぶと思います。ある意味絶対にメディア化しない類のフリゲでしょう。
R18(R18-G)に耐性の無い人であれば落ち着いて無理のない範囲でプレイすることをお勧めします。
ただ、フリゲなんだからそういうセンシティブな内容を扱えると個人的に思っているので、
とても挑戦的ないい作品だと思います。
ゲームについて
最初で詰みました。人によりますが作者さんのページにいって攻略見てしまうのも手です。
世界観とかイラストとマッチしていてとてもいいと思う。
以下ネタバレを含む作者への感想
僕にはこのゲーム的にいうお兄ちゃんがいます。
両親ともにやさしい人ですが不幸にも名前をもらえなかった子供です。
その話を最初に僕が聞いたとき、今何を思っているのかななんてふと思ったりもしました。
とはいえ、日常生活でお兄ちゃんのことを意識することはありませんでしたが、
この作品を通じて大事なことを思い出した気がします。
この作品人の心を動かす作品だと僕は保証しましょう。
確かに万人受けするものでもないし、中には意味が分からないという人もいるかもしれませんが、
僕はあなたの言葉をちゃんともらいました。独りよがりだったでしょうか?
これからも頑張ってください。
正直に言うと、ダウンロードした動機はイラスト、
つまり絵が好みだったのでプレイを始めたわけですが、
思っていたよりも作品のテーマは深く、道徳的な訴えのようなものを感じました。
※以下、ネタバレを含みます
最後の辺りの分岐、「誰を監視する?」の「監視」というワードや「カンシ」の正体など、
物語構成の際の徹底的な設定づくりも感じられ、テーマについてより深く考察できるものとなっていました。
また、それぞれの兄弟が髪を結ぶ高さで分けられているのかなとも思いました(間違っていたらすみません)。
そしてやはり私も最初のカンシで詰みましたが、攻略ページを見てなんとか全エンド回収させていただきました。
その後エンドにはゾクゾクさせられましたね。ぜひ皆さんにも回収していただきたい。
野乃ノ之様はこの作品しか作られていないようですが、次作、作られる予定であれば、期待しています。
良いゲームをありがとうございました。
ネタバレを含みます
この作品で母親が酷い、と感じるのは何もおかしいことではないと思う。そのように仰る人は母親が被害者であることを認識した上でそう感じたに過ぎない。母親の行為は同情で済まされる範疇を越えている、と思っての感情であろう。
しかし、あくまで子供たちからの視点であるがゆえに、ある意味視野狭窄とも見える結末を辿るのであって、これは作者様の意図だろう。
個人的には母親、子も含め人の思考は一時の感情に振り回されがちという皮肉のように感じられた。
女性の健康被害ばかり優先されてまだ小さいとはいえ命を殺す行為に疑問視する方は多く、そのような題材の作品もまた多く、この作品もその一つであるのだろう。
人を選ぶ作品ではあるが、人らしい思考、生き方をここまで見事に作り上げ、プレイヤーの心に訴えかけた作品は中々無い。
プレイしてみる価値は大いにある。
※ネタバレ有
世界観などの発想そのものは目新しいものではないのが、丁寧に作り込まれたグラフィックやキャラクターたちの個性などが輝いています。個人的に「カンシ」の意味を理解した時は鳥肌が立ちました。
概ね高評価ですが、1つ気になったのは作品のコンセプトについて。このような中絶をテーマにした作品の殆どに通ずるのは「母親にだけ焦点を当てる」ということであり、ひたすら女を悪役に仕立てあげ、避妊をしなかったり責任をとらない男はまるで透明になったかのように触れないという点。このゲームもプレイ開始後世界観を理解してからなんとなく危惧していましたが、同様でした。途中の母親の声などの荒んだ印象が強烈で、人によっては「母親酷い」で完結する人もいるでしょう。冷静に考えれば母親も被害者であることは明白ですが…
以上のような設定はサイコホラーとしてはn番煎じですが、個性的なグラフィックなどで丁寧に調理されており、とても新鮮な気持ちで楽しめました。






