チャイコフスキーの弟子
短いが、濃い
短いながらも笑いとシリアスとが十分に盛り込まれた、手堅く纏まった作品でした。
ギャグは、キャラ同士の掛け合いのリズム感が良く、読んでいてとても小気味良かったです。着物の子がほどよいポンコツぶりで、とてもいいキャラをしていました。
終盤は急激にシリアスになり、中々に重い話だったため、頭を切り替えるのが少し大変でした。そんな中でも空気を壊さない程度の良い塩梅でちょっとしたギャグが散りばめられていて、適度に肩の力を抜きながら読むことができました。
あるキャラの個別ルートではハラハラするようなスリリングな展開もあり、中だるみする事なく楽しめました。
若干展開が唐突なところや、主人公の心情の変化に対して疑問を持つところが無くも無いのですが、それはさておき、ギャグの軽妙さと怒涛の展開とで飽きさせずに読ませてくれるシナリオに仕上がっているのはさすがと思いました。
SDキャラのスチルやアイキャッチがとても可愛らしいです。これで、通常のスチルがもっと枚数あればなお良かったのですが…。
ともあれ、ちょっと空いた時間にすっと遊べる良作だと思います。
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No.37156 - 2017-09-14 02:09:03
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