爽やかですっきりとした内容なところが良かったです。
バッドエンドもありますが、それがあることによりハッピーエンドが凄く浮かび上がるような感じがしました。
神様は手伝いをしただけで主人公達の選択によって得られたエンド、みたいな。
イベント絵も凝ってて通常のシーンも良かったのですが、キメの動画っぽい動きのところは本当に凄いなと思いました。
そいつは俺に『伝染』した。というキャッチコピーからホラー要素があるのかなと思いましたが、想像以上にテーマ性がはっきりとしたいいシナリオのノベルゲームでした。
すっきりとしたシナリオを楽しみたい人におすすめです。
選択の勇気と優しさのつながりの大切さ
※若干のネタバレを含みます
自分に降りかかるひとつひとつの出来事がとても大きく重いものに感じられたり
意固地になってしまって自分にも他人にも素直になれなかったりした頃の、
繊細な青春の時期を思い出させてくれる作品でした!
バッドエンドはかなり重く苦しい展開で、
それだけにその後見たハッピーエンドの主人公の最後のセリフが痺れました。
全てが神様頼みではなく、願い、選択し、行動するのはあくまで自分たち、
というストーリーが読んでいて応援したくなり、同時に勇気を与えてくれます。
イベントイラストも豊富で、
キャラクターの動きや表情の変化が細かく表現されていて見ていて楽しめました。
どれも素敵なのですが振り向くユズちゃんと自転車の2人のイラストが青春感あふれていて特に好きです!
ヒロインのユズちゃんは
強く明るいところも弱く傷つきやすいところも持ち合わせていてとっても可愛いです(*´∀`)
長く傷つけてしまった期間やクライマックスの展開があっただけに、
ラストで見せてくれる笑顔に心からほっとさせられました。
『機会』の神であるマリちゃんもくるくる表情が変わり、
小悪魔的な性格がとっても可愛かったです。
彼女がどういう気持ちで人間と関わっているのかは本編でも垣間見れるのですが、
おまけエピソードによってより理解を深められて良かったです。
おばあちゃんの優しさを彼女も受け取ったのですね。゚(゚´ω`゚)゚。
「人の幸せとは、誰かから幸せを祈られているだけで成り立つのかもしれない」
という一文が心に刺さりました。
人への願いや想いがつながっていく、優しい気持ちになれる作品でした。
ありがとうございました!
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