※ネタバレあり
とある靴磨き職人の爺さんの思い出話。文章比喩は巧みで綺麗で細やか。舞台のフィレンツェの描写もとても細やかで、中盤の観光の辺りは実際に案内されてるかのような詳細の書き込みぶり。写真素材の豊富さで飽きることもないかと思います。(その辺のうんちく聞くのが好きじゃないなら若干ダレるかも)
物語としてはじいさんの若かりし頃の甘酸っぱい思い出が静かな映画のように丁寧に綴られていて、終盤のピアノのシーンなんかは描写が素敵で、そばで聞いているフィリポや弾いているビアンカさんの気持ちが伝わってくるようで切なくなりました。場面ごとの選曲も作品にぴったりで雰囲気に浸れます。
終わり方もただ切ないというだけでなく、あの時あの二人の出会いは確かに大切なものだったんだなあと思わせる良い終わり方で、最後のビアンカさんの台詞にはキュンとさせられて素敵な余韻が残りました。
イタリアのフィレンツェが舞台のラブロマンスが読んでみたい人にはオススメ。それにしても、しっかり作られて大事にされた靴って本当にタフなんだなあ。
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No.33759 - 2017-02-25 00:12:07
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