木野

何故海老が

オススメ度:不思議なノベル読みたい人向け

・主人公から登場人物まで不思議キャラでかわいらしい
・分岐は片方がBADENDパターンが続くので
 選択肢で右下のギアマークからセーブ推奨
・話の展開よりはキャラ自体を楽しむ傾向が強め

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No.38068 - 2017-11-07 22:37:37
ペンフェン@感想まとめ公開中

独自グラフィック形式が印象的なショート・ノベル

 「シュゲー」が面白かったので、作者さんの最新作、ということでプレイ。
 クリアまでに5分、全てのルートを見終えるまでに10分程度でした。

 路地裏の精霊的存在(あるいは「路地裏そのもの」)・次郎子ちゃんが、路地裏を散策しつつ、「つむじ風のおじさん」の悩み事を解決(…?)する、おとぎ話チックなショート・ノベルゲーム。ティラノスクリプト製。

 一目スクリーンショットを見ただけで、この作品の最大の特徴が分かると思います。
 縦長の画面に、イラストを割り箸?でくっつけた紙人形のようなモノクロのキャラクターグラフィック。
 このようなキャラクター画像、私は寡聞にして他に見たことがありません。
 この紙人形キャラクター、ひとりに対しての画像数が多めなので、多彩な表情や動作が視覚的に入ってくるのが魅力的です。
 何気ないですが、実写加工と思われる背景画像も、モノクロのキャラクターを目立たせる配色が意識されていると思います。この独自の世界を作るのに貢献しています。

 紙人形キャラというシステム?が非常にユニークでしたので、それ故のギミックがもっと用意されていたら(くるり、と回るとか、カタカタと揺れるとか、時に破れたり折れたりとか…)、「おおっ」となったかも、と思ったり。

 次郎子ちゃんの「何故か空調室外機を背負っていてパイプが上部に伸びており、世界中の路地裏に行ける」という設定は素直にワクワクします。(あまり生かされなかったのが残念…)

 路地裏には、多数の奇々怪々の存在やら、恐るべき宇宙からの侵略者やら、語尾に「しゅ」を付けて話す子(スターシステム!)などが待ち受けていたりしますが、基本的に目の前で淡々と現象が起きていくようなイメージで、確かに「路地裏散歩」的、です。
 「シュゲー」のゲーム世界全体にも感じた、ほどよい脱力感が、このゲームにもありました。

 人気のない路地裏を歩いている時に、ふと風が背後から吹き抜けて、そのふもとを振り返ってみると、一台の空調室外機がそこに置かれていたりしたら、次郎子ちゃんとつむじ風氏を思い出すかもしれません。


 一口メモ:
 割とゲームオーバー分岐が用意されているのですが、既読スキップなどは存在しませんので、選択肢時点でのセーブをオススメします。
 そのゲームオーバールートもわざわざグラフィックが用意してあったりと、手が込んでいるのが愉快だったりします。


 (私のふりーむ!内フリーゲーム感想のまとめページ:http://goo.gl/LkiLiK)

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No.24256 - 2015-06-03 21:55:32
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