いい意味での雰囲気ゲーだと思います。文章一つ一つや情景描写が柔らかくて綺麗で、演出もシーン一つ一つごとに画面が動いたり音がしたりとかなり凝ってる（いっぱいノベルやったけどかなり凝ってる方だと思う）

冷たい夜の中の逢瀬は鈴の音も相まってとても美しかったです。最後に解ける謎も切ない。

十数分ゲーですがとても濃密な作品でした。水彩っぽい加工のなされた背景や表紙の画像、音楽なども空気がしっかり統一されていて完成度の高い作品です。

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まず引き込まれるのが青い夜と月。
女の子が好むようなロマンティックさがありました。
少年が廃墟の闇で奏でる拙いハーモニカ。
どこか哀愁を呼ぶ音色。

映像が凝っていたので、他の作品も気になります。

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毎晩のように廃ビルの屋上に佇んでは、ひとりハーモニカを吹く男。
ただの根暗かと思えば、そうでもなく･･･
ある日、いつものようにそこでハーモニカを吹いていると、
女性とおぼしき謎の声が聞こえてくる。
色とりどりの光がほのかに踊る幻想的な雰囲気の中で、
男はまるでその女性とセッションをするかのように、
ハーモニカを吹き続ける･･･。

都会に暮らす者のひとりの日常風景の一片でありながら、
どこか印象に残るものがあります。
女性の声の正体が気になるところですが･･･猫？

本編は終始暗い場面が続きますが、これもまた読み物の味のうち。
ファンタジーが好きな人にもおすすめできそうです。

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美しい映像・音楽・文章が夜の静かな雰囲気を作っています。演出ではところどころくどいと思う箇所もありましたが、全体的に素晴らしかったです。心が落ち着く作品でした。就寝前の一話におすすめです。

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無料なので”お値段以上”というのはおかしいですが、そのぐらいクオリティは素晴らしいと思いました。

静かで薄暗い雰囲気から始まり、夜が明けていくかのように柔らかく、色が増していく演出、「雰囲気に浸る」とはまさにこういう事と思うくらい良かったです。
好みもありますが、僕はストライクでした。

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