効率の良さと大きな真心がこの職場のモットー、短編RPG風探索アドベンチャーに該当?
ストーリー関連は「主人公少年がクリスマス世界にて一人前のサンタクロースになる為に、様々な下準備を行い実践に挑む」というクリスマスファンタジーというべき内容であり、先輩達の力を借りつつも成長していく少年の活躍が見所になっている模様。
魅力的な世界観の中で個性溢れる先輩達と少年とのやり取りがふんだんに堪能できるのは面白く、エンディングの意外な締め方は純粋に感動できる。
何かの行動するなどで消費される「元気値」なる数値に気をつけながらも幾つかのダンジョンを攻略していくのが目的となり、その先には様々な困難が待ち構えている。
3つの装備を駆使して道を切り開いていく謎解きの数々は、適度に頭を使わせる絶妙な難易度となっており、特に専門知識を必要としないので頑張れば十分にクリアできるバランスなのは見事である。
各ダンジョンは短すぎず長すぎずの適度な構造でだれる事は少なく、いつでもセーブ可能な親切仕様な件もありある程度の計画性を持ちながら攻略していけば十分クリア可能だと思われる。 (下記の詰み問題の心配もあるが)
ただ、RPGとしてみるといらない要素が多く、特に「敵とのエンカウント」と「元気値」の存在は相当蛇足で単にゲームの邪魔なだけに思えて仕方がなかった。
前者は「敵の発生率が少なすぎる上に、そもそも戦わせるようなストーリーですらない」、後者は「普通にプレイすれば多少強引に進んでも大して元気値が減らず、数値を全快させるのにわざわざ回復ベッドに戻らないといけない」と、いった理由により存在させる意味を感じない。
また、元気値回復アイテムが手に入りにくいせいで、ベッドが利用できないラストと隠しダンジョンはプレイの仕方によってゲームが詰む状況があり得るのも問題である。
和めるストーリーに洗練された世界観やキャラ達の存在、無理のない謎解きなどに関しては相当なレベルの高い作品である反面、無理やりにRPGライクにしたゲーム性は失敗の様に思える。
プレゼントを配るまでの手間のかかり方が恐ろしく現実的なサンタクロースの仕事がやけに説得力があると思ったのと、サタンクロースのツンデレぶりに萌え…って違うか(汗)。 (Vol.223)
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