久しぶりに「やられた」と思った作品でした。
読ませる文章。
先の気になるシナリオ。
繊細で切なく、儚くも純粋な内容に、思いっきり打たれてしまった。――なんて綺麗な話を書くのだろう。そう思ったら、もう没頭せざるをえなかった。
そして何よりも、この作品を最も魅力的にしているのが――ヒロインことハマルのキャラクター性。
この作品、何よりもハマルを中心として物語が展開しているので、そのヒロインの魅力が無ければ恐らくは成立しえない内容。
だけれども、見事に魅力的なキャラクターに仕上げているなと。
生まれ故の純粋さ。無垢であるが故に垣間見せる恐怖。
純真で、可愛く、健気で、だけどそれだけじゃないしたたかさ。
その形容<カタチ>は、歪であるかもしれないけれど――決して、汚れているわけではない。
歪みを抱えた少女が抱きしめる、何よりも美しい、誰でも持ちうる素朴な恋心。
いや、ほんとハマルちゃんが可愛過ぎてしかたがない。こんな可愛い子が書けるとかホント羨ましい……羨ましい……!
心に残る、素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
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No.14673 - 2012-12-23 01:25:39
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