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若鶏ホビー

二章にわたる長編RPGを経て育てたふたつのパーティで挑むホラーゲーム

Amege

出会いと別れの物語。(ネタバレあり感想)

ア・カンパニーの続編ということでプレイしました。全三章で構成されたジャンルミックスなゲームで、ストーリー面、ゲーム面ともに楽しめました。

RPG部分は王道で馴染みやすいです。戦闘で溜まるお金が武器・防具の値段に対して少額なので時間をたっぷりかける必要はありましたが、お使い等をこなすと褒美を得られるのは嬉しいです。
ただ一か所、二章ティーダ編での下水道の敵「ゴキブリ×3」と「ゴキブリ×2+なめくじ」は遭遇した時点で負け確くらいの強さ(圧倒的敏捷性+高火力で回復も間に合わず)だったので、正直そこのゲームバランスは気になりました。戦闘一勝ごとにセーブしながらでないとレベル上げも困難でほぼ運任せの攻略でした。
ほかは比較的ちょうどいい難易度だったと思います。

最終章のホラー部分も謎解きはやり応えがあり、資料から読めるストーリーも面白かったです。
Calm-αの脅かしにビクビクしながらの探索は常に緊張状態で疲れました。決戦まですごく長く感じました(自分が昔に比べてホラー苦手になったのがわかる)。

ストーリーは、人物それぞれの旅路が交錯して一つの戦いへと赴く流れが綺麗で、その中で家族(血筋)、ルーツ、オリジナルとクローンなど、それぞれバラバラのようで共通したテーマを感じました。姉弟や兄妹だけでなく親子まで、近しい者同士の思いが色々な形で見られて良かったです。
使命を果たした仲間に敬礼。そしてみんな幸せに生きてほしい。




以下、ネタバレを交えて箇条書きでゆるりと語ります(ベストエンドでクリアした感想です)。

・OPからアニメーションすごすぎ。どうやって作ったのか見当つかない。ホーミーの登場アニメも。終わると外にいた警官たち戻ってくるの面白い。
・二章ティーダ編で所長のお使いで「久々にシャバに出られる~」「地下かい!」は笑ったし、上げて落とす流れが巧すぎて思わず唸った。
・二章ティーダ編からイノたち合流への繋ぎは痺れた。カッコよすぎる。
・ホーミーの話し口調が父への反発から来ているという意外性が好き。キャラ個性も背景がわかるとより印象に残る。
・ティーダとホーミー、ラティオとティーダは出会い頭では分かり合えないところもリアル。不和があってこそ、和合も味わい深い。
・メインキャラ以外ではヴァーサとブリアンが好き。ティーダとヴァーサの関係性が本当に良かった。ヴァーサの手紙の締め「うさぎは寂しいと死んじまうからよ」、洒落すぎてる。
ブリアン戦後にドノバンの記憶と会話するところはとても心に残った。ティーダは過去の傷と決別するまでの物語なんだなと。
・タキとスクルーの再会は純粋に嬉しい。パーティに加わって一緒に戦うのもアツい。
・ベストエンド。まず何よりあの子が無事で良かった。何かの間違いじゃないかと願いつつないだろうなぁと諦観してたので。イノが救われて良かった。
けどそれならブリアン来訪のあと大魚シティに戻ったら住民にめちゃ嫌われてたのは何だったんだろう(気にしないほうが良さそう
・BGMも毎度のごとく素敵。今作のお気に入りは『MindConnected』『Brutal Fighting』『KARMAN』『偉大なる大地』『関所』『終末の平和』。
 若鶏本社の地下で前作の敵とBGMが登場するのも良い。アカパニ曲懐かしすぎる。今作で前作のアレンジだったりが入ってて嬉しい。

長くなりましたが以上です、今作も素敵なゲーム体験でした。
次作や過去作リメイクのほうも楽しみにしております。

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No.71295 - 2025-07-14 10:27:32
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