全てのEDをクリアできたので、レビューします。
多少のネタバレあり。
本作の最大の特徴は、かなりユニークだった「スタミナ」の概念です。
本作でいうスタミナとは、「上に向かって歩く」度に消費される体力の事です。このスタミナが少なくなれば、主人公の歩くスピードは極端に低下します。
わざわざ上と言ったのは、下に向かって歩く時はスタミナが消費されないからです。
そして、このゲームはホラーゲームです。
ホラーでは定番の敵との追いかけっこも本作にはありますが、その追いかけっこの途中でスタミナが切れてしまえば、主人公がどんな目に遭うかは想像に難くありません。
そのスタミナとの戦いと、迫りくる得体のしれない敵との戦いが、プレイヤーに強い恐怖と緊迫感を与える効果を持っていました。
ただ、このスタミナ制度には、一種の弱点や難点もありました。
それは、敵との追いかけっこ以外の場面でもスタミナが減る場合、移動にただ時間を掛ける事になり、ストレスの要因になる可能性もあるという事です。
また、このスタミナを「ただの体力を表すゲージだ」と認識していると、本作で強調されている「上」に関する謎が解けなくなります。
こういった良い面と難しい面の両方を持つがために、本作は万人に受けるとは言い難いでしょう。
しかし、私個人としては、このユニークなスタミナ制度を面白いと感じました。
このスタミナには、恐怖を煽る側面と、謎解きに関与する側面の両方を兼ね備えていたからです。
なお、ストーリーに関しては………それこそネタバレですので、深くは感想を言いません。
こちらも考察よりの部分があったため、万人に受ける訳ではないと思いますが、余韻を残す終わり方として、私は良い解釈でプレイさせていただきました。
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