※本編ネタバレはありませんがクリア後おまけに微妙に触れています

もう起動した直後に「好き！！！！！」と確信しました。
画面UIとか選曲とか、飛び込んでくる全てが心地良い。

少し昔のアメリカが舞台なことや、イラストの空気感、なにより主人公の雰囲気にとあるDSゲームを連想していたのですが、作者様はやはりファンでありましたか。心の中で勝手に握手しました（ごめんなさい）。
ハードボイルド、良いですよね。

公式にご都合主義を謳うこともあり、展開は読みやすいかもしれません。しかし伏線の回収の気持ちよさたるや。
「お約束を守ってくれる安心感・爽快感」は「ありふれた退屈さ」とは決してイコールではないことを見せつけてくれます。
何より、終わり良ければ総て良し。

とりあえずイケオジとイケオバが活躍するシーンが好きな人はやってください。年配組最高。

最後にですね、スタッフロールのイラスト、ああいう構図大好きです！！！

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ネタバレを含みます、名作である事は保証するからとりあえずレビューとか見ずにプレイしてほしい。
目を疑う超展開があるわけではないが、映画と同じ、当然初見がいい。まさしく休日に映画を見るような感覚でプレイしてほしい一本。

まずすべてのクオリティが高い。
オープニングが良い、シナリオが良い、ＢＧＭが良い、背景が良い、キャラクターが良い、立ち絵が良い。
立ち絵は本当に素晴らしい、差分がただ表情を変えたものだけでなくよく動く。本作はアクション映画的展開も多いのだが、立ち絵が躍動感を伝えてくれる、みんな素晴らしくよく動く。
そして不快なキャラがいない。悪役はそういう立ち位置だからともかくとしてメインキャラは皆非常に個性があり、可愛い、あるいは格好いい、好感を持てる人々ばかり。

どれも素晴らしいが一番素晴らしいのはやはりシナリオで、本作は極めて内容の濃い中編。終わってみれば僅か数時間というのが信じられない出来、
しかしそれは展開が雑だとか削られてるとかいうものではない。
本作が、例えば２倍のボリュームに作り替えられたなら(それはそれで面白いだろうが)本作のスピード感は失くなっていただろう。
冒頭でも述べたが本当に２時間や３時間の終わってみればそれだけの時間に無駄なく展開が収められた映画のような名作だった。

実際作中でも回想はあれど、わずか一日の出来事だ。本当にこの物語が一日のうちに終わるのかと不安と期待で読み進めていたが、それが後半から一気に繋がっていく、すべての伏線が回収されていく感覚。
ご都合主義、まさしくその通り、本作においてその言葉を批判に使うのは無粋でしかない。

最高に素晴らしいのはラストの展開、あの一発の弾丸が、プラスマイナスのはずのそれが最後のキーになる場面が、アシュレイの幸運とアダムの不幸、その両方を完璧に表現してくれている。
そしてエピローグとエンディング、爽やかで読後感が素晴らしい！ただ本作で一点不満な点があるとすればエンディングで、初回はエンディングを飛ばせないようにしてほしかった。
自分はクリックで間違えて飛ばしてしまい、直後にあれ、エンディングあったのかなと慌ててロードして確かめた。

とにかく本当に素晴らしい中編だった、１から１０まで展開が詰め込まれた数時間、通しでやるべきだった名作。
商業ではゲームは基本長編なため、こんなクオリティの中編ノベルゲームはそうそう作られることはないだろう、フリーゲームでしか見れない最高のゲームだった。
彼らの物語がもっと見たいが蛇足な気もする。完成された一本、やはり映画に似ている。

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今年のイチオシノベルゲーム(公開は2019ですが)！
紹介文に『急転直下ご都合主義スクープノベル』とありますが、本当にこれが作品全部表しているし、とっても楽しいエンターテイメント作品でした。

まずUIや背景画像などの細やかな部分が毎度とってもスタイリッシュで素敵です。
今回の古地図利用していると思われるマップ画面とかカッコいい。

本当に無駄な部分がない伏線の貼り具合とその回収が読んでてとても気持ちが良いです。
「あ～そこにも仕込んであったか！」という驚きと楽しさが満載楽しい。
ひとつ進むごとに次の展開が飛び出してきて読み手を飽きさせない構成は本当に素晴らしいの一言です。

キャラについても余分さなどはまったくなく、それぞれの個性がハッキリしていて「誰だっけこの人？」のようなことはありません。
なんだかんだでお人好しさがチラ見えしてるなアダム…と思っていたら、終盤のアシュレイの発言もあってちょっと心に染みるというか。
みんな君をちゃんと見ているよアダム。
あとカッコいいおじいちゃんおばあちゃん(そして銃撃戦)は実にロマン。

楽しい映画を見たような読後感、老若男女大活躍でどんちゃん騒ぎなお話を読みたいなら、ぜひぜひおススメしたいゲームです。

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