少年と夜空

ナガネギ舎

少年ふたり 夜空の下で語り合う掌編2本

てしらま

夜空に自由を見るこころ

それぞれに自由を求める2人の少年の、
夜空の下の交流を描いた2作品を堪能できるノベルゲーム。
独りの夜にそっと寄り添ってくれるような作品でした。
温かみのあるイラストや手書きの文字のタイトル画面がとっても素敵です。
少年達がみんな可愛くてぷにぷにしたくなるほっぺです笑

※以下、ネタバレを含みます。プレイ後に読んで頂けますと幸いです。



『ハッピーバースデー』
自分の力で変えられない環境にいる少年同士の交流の中に、
いろいろなやりきれなさや寂しさ、軽口のようでも踏み込みすぎない優しさが
たくさんたくさん詰まっていて、胸に自然と染み入って目頭が熱くなりました。
表情の描かれていないイラストにもぐっときました。

自分語り(笑)ですが「父親のところに~」は自分も近いことを言われた事があるので
本当にリアルすぎてびっくりしました…笑 みんなそうなんだなあと。

お涙頂戴な綺麗事でも物語的な鮮やかな解決がある訳でもないけれど、
笑えないようなつらい環境を仲間と笑い飛ばした事、
泣きたい時に誰かが黙ってそばにいてくれた事、
そういったちょっと苦い出来事の後に飲んだコーラの味が、
ささやかなようでいてきっと心から笑える日の支えになっていくんだろうなと感じられる、
余韻の残る終わり方で温かい気持ちで読み終われました。

2人とも優しい子なので本当に幸せになってほしいです。
あとがきのイラストがとっても可愛くてほっこりしました(*^^)

『バチャ・バジの夜』
「ハッピーバースデー」と同様に、
自分のおかれた世界から抜け出すところから物語が始まりますが、
こちらは理不尽な運命により強い決心で抗おうとする少年達のお話でした。

少年達の台詞が翻訳の児童文学のようなやさしい言葉で読んでいて心地よかったです。
しかし彼らの身に起きている事は本当に過酷で、目を逸らしてしまいがちな海外情勢の事を
もっと知らないといけないなと感じさせられました。
自由を束縛された状態の苦しさや夜空を美しく感じる心はきっと住んでいる国は違えど同様だけれど、
簡単に同じ夜空を見ているような気になって良いのかな、と色々考えさせられました。

それぞれに覚悟を決めた2人の少年の束の間の交流が温かく、
本当に楽しそうな2人のイラストがとても素敵でした。
それだけに、ハリドの表情や言葉から彼が何をしようとしているのか想像させられ、
一瞬のラストには鳥肌が立ち胸が締め付けられるようでした……。
ゼカリヤはきっと、ハリドの渡してくれた馬に乗って自由と平和の道へ駆けていったのだと、
それを祈るばかりです。

この2つのお話が1作品に入っているのもとても意義のあることで、どちらの作品も好きなのですが、
どちらかというとより共感できた『ハッピーバースデー』が好きでした!
キャラクターは可愛い顔して超現代っ子な望空君がとても好きです。眼鏡姿も可愛かった!

長文拙文失礼致しました。また寂しくなった夜に何度も読み返したいと思います。
素敵な作品をありがとうございました!

12345
No.49369 - 2019-09-28 01:13:39
浦田一香

一生忘れない夜

二編の短い、友情ストーリーです。

ハッピーバースデー編。

家出少年同士のお話です。
今時っぽい会話が好きですね。
似たような境遇だから、というのが友情の始まりなのですが
話している内にどんどん打ち解けていく様子が好きです。

小さい子供にとっては、家庭と学校が世界のほとんどです。
11歳の子供がそこから自分の力で抜け出すことは
容易ではありませんし、耐えることを覚え
次第に諦めることを覚えます。

ですが、公園での出会いは新しい世界との出会いではないかと思います。
学校の友達でもなく、家庭の兄弟でもない同い年の子供。

偶然の出会いですが、一生忘れられない
宝物になるでしょう。

バチャ・バジの夜編。

「バチャ・バジ」で検索し、登場人物達の置かれている状況が
わかりました。

そして、あのラスト。

このような悲惨な状況が、
現代に起きていることに胸を痛めると共に、
二人には強く生きて欲しいと願います。

今ある平和に感謝すると共に、
私ももっと、真剣に生きていかないと行けないな。
と思いました。

甲乙付けがたいですが、バチャ・バジの夜編の方が好きです。

両編共に良かったところは
やはり、表情が細かく変わるところですね。
立ち絵は胸から上くらいまでなのですが、
表情がセリフに合わせて何度も変わります。
このことで、会話により引き込まれます。


子供同士の友情モノが好きな人におすすめです。

12345
No.47386 - 2019-04-15 18:42:54
さつきち

10分で雰囲気たっぷりの作品

「今日この日、相手と出会って話したことは、大人になってもずっと忘れられない出来事だろうな……」ってきちんと本人たちに深く印象づけられてることが伝わってきたのがよかったです。『ぼくの帰る町』もそうだったので、作者さんの得意分野かな? 二作合わせて10分ちょいくらいのボリュームですが雰囲気たっぷりでした。

個人的には『ハッピーバースデー』の方が好き! ラストも爽やかだし、二人の現代っ子っぽい会話が楽しかったです。

『バチャ・バジの夜』は……言えません、自分の目で是非……
なんでこっちのアフターイラストはないの!!!!!!!! と言いたいところではありますが……
こっちを先に読んだ方が爽やかに終われるけど、後に読んだ方が印象に残るんだよなぁ……(私は後に読みました)
あとCGがキレイすぎる。めっちゃ好き……

サクッと読めました。夜にやるのがいいですね。

12345
No.46631 - 2019-03-21 19:52:13
  • 1


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