このレビューは謎解き、シナリオに関するネタバレを含みます。



BAD全部、ノーマル、トゥルーエンド回収しておまけ部屋まで見て終了。
手放しで喜ぶには少々物足りない、しかしそれなりに良作といった具合。

記述が無かった上、他作品を見ずにプレイしたので
こちらが続きモノだとは思いもせずに手を出しました。
しかし他作品をプレイしていなくてもストーリー自体は分かりやすく、
展開のショックは確かに大きいものでした。恐らく他作品も同じ感じ……かな？
ひとまずストーリーには満足です。

ゲーム性は死亡からのリトライが大変素早く、死にゲーとしては優秀です。
惜しむらくは死にゲーというほど死なない事くらいでしょうか。
リトライしない選択肢を選ぶとヒントが表示されたり、
新しい謎が出るたびに持ち物のヒントが増えたりと、
ユーザビリティはそれなりに高いですが、
その一方でオープニングシーンや「姉上」と再会するシーンのウェイトが非常に長く、
セーブを分けていても周回プレイしなくてはいけない作りとなっているので
その点は優しくない気もしました。

全体通して言うなら、作りは丁寧、でも詰められる所もあるのでは？
と言った感想になるでしょうか。今後の製作に期待しております。


以下、謎解きに関する深いネタバレを含みます。
詰まった場合は作者様のHPを見れば宜しい。


しかし、ホワイトボードの裏に隠れるところはどうにかならなかったんですかね……。
調べろって言うから部屋の全マスと壁と本棚と花瓶とクマと像、全部3回ずつ調べて分からず、
部屋の出入りをしても何も起こらず、地下にも戻れず先にも進めず。
作者様のHPに攻略が無かったらその場でプレイをやめていたかもしれません。

或いはクマがもう少し、「私達もう見つかっちゃったんだー」と言うだとか、
「先生」ではなく「鬼」にするだとか、ホワイトボードの裏を調べたら
「かくれんぼの時こういう裏に隠れると意外と見つかりにくいんだよな」とか、
それらしい連想ワードを入れておいた方が宜しいかと。
それにしたって20秒何も操作せず待機はゲームとして辛いと思いますが。

穴に落ちるシーンも分かり辛いですが、あちらはヒントが仕事してるのでまあ、まだ。
それでももう少し何か目印のようなものがあってもいい気はします。

個人的には設定など、好みでした。暇があったら前作、前々作にも手を出そうと思います。

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