まず、美術面が非常に素晴らしいです。マップデザインやカメラ演出、音楽が非常に良い。
目に耳に楽しいし、演出やマップデザインなどは今後SGBでゲーム制作する人の参考になるかも。
また、某エンディングへのシナリオ展開そして演出はとても素晴らしいものでした。
RPGとは銘打ってあるものの、難易度は低くADV感覚でその素晴らしい世界と物語を堪能できる良作です。
ただ、気になった点もいくつか。
【気になった点】
・マルチバッドエンド?
Aエンドは割と前向きで読後感が良く、「マルチバットエンド作品」と呼ぶにはやや疑問符。
Bエンドの鬱展開は文句なしなのですが。
・戦闘が非常に大味
ごく一部のボス戦を除いて戦略や稼ぎは全くと言っていいほど必要なく、ほぼイベント戦闘同然。
とはいえ、雑魚戦含むRPG特有の戦闘の煩雑さがほぼ無かったので逆に長所と言えるかもしれません。
・もっとボリュームが欲しかった!
と言っても、今のシナリオの見せ方が悪いというわけでなく
「とても魅力的なキャラや世界観だったので、もっとさらに密な描写も見てみたい!」
「せっかく世界中を歩き回るんだから、サブイベントを充実させて欲しかった!」
という単なるワガママです。
と、細かい要望をつらつらと挙げてしまいましたが
長編RPGばりの良い出来のマップやシナリオ演出が手軽に楽しめる良い作品です。            
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