目の前の目標を失いかけていた主人公が、似たような境遇にある周りの人たちの覚醒にともなって、
再び現実に立ち返るというゲームですね。
過去の輝かしい記憶はすべて幻想ではなかったのか、という疑問を抱いたり、
魔王に襲われ燃やされたはずの自分の家が、なぜか傷ひとつなく健在であるなど、
「FF7」のクラウドとニブルヘイムを彷彿とさせますね。
クラウドの輝かしい過去は、結局のところ全て幻想だった(と記憶しています)わけですが、
ハロルドを含む本ゲームの登場人物の過去は、決して幻想などではなかったわけですね。
5分間の中に、様々な興味深い要素が詰まったゲームだと思いました。
ネタバレを含む感想です。ちょっと長いかも。
非常にシンプルな作品でありながら、非常に濃い作品だなって思いました。
プレイ時間5分なのにこれだけ強いドラマ性があるのは素敵です。
本来はプレイ時間が数時間にも及ぶ超大作で色んな要素てんこ盛りになるかも知れなかった冒険、キャラに濃密に描かれるはずだった人生が
放棄されて何もなくなってしまったんだとわかった時のそれぞれのキャラの気持ちって確かにこんな感じなのかも知れませんね。
宝箱も全部一緒ではなく、そのキャラの設定?心?に合ったものが用意されているという演出もまたドラマチックさを強調させていて素晴らしいです。
自分も創作が思うように行かず放棄しようか迷っている一人ですが、やはり途中で放り投げるのは寂しいのかなって思いました。
ありがとうございました
ネタバレありの感想です。
こういう創作について考えさせられる作品大好きです。
物悲しいBGMの中語られる登場人物のセリフが、
どれもキャラが立っててある種イキイキしてるのが皮肉っぽくもあり良さもあり。
顔グラ固定なのにキャラの感情が少ないセリフの中で見えるようでした。
終わり方が個人的にすごく素敵でした。
最後のハロルドのセリフとかあれだけで気持ちが伝わってくる。
他の人たちの台詞もちょっと泣けました。
ただ放棄されたことを責めるような話ではない気がするなあ。
そこにあったことが大切って気持ちも個人的には感じました。
短い作品ですし、あらすじに惹かれたらオススメです。
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