※かなりネタバレあり
何やら登場人物の物言いが小難しくて現代もので異空間的なところで能力バトルしてーという今時だと逆に見ないような現代バトルファンタジー。設定なども含めノリは直球の厨二。
この辺は私の好みですが、若干登場人物の心理描写が達観し過ぎてる感じもしたかな。心理描写自体は丁寧なんですけど、あんまり汚い部分とか人間臭い部分が見えないというのか(主人公とルディスが特に。)そういう部分に関しては主役二人よりサブキャラの方が良かったです。敵側ながらいい人そうなのが序盤から見て取れたフィリップはその辺最期も含め優遇されてると思った。後は作中で冷たい人みたいな描写がある後輩のお母さんのがわかりやすく身内への愛情を感じた。(道具には道具なりの……ってことですかね)
とはいえサムイ茶化しや照れは一切抜きでこの手の設定を綺麗にまとめあげた作品は今時では貴重だと思います。そういう白ける要素がないおかげで最後まで乗れる作品ではありました。恋愛要素も主人公からすると苦いけれど、他に女っ気がある割に逃げもなかったし(こういう部分も珍しいですね)文章も読みやすいし登場人物も基本いい人が多くて不快感がなかった。
コテコテの設定に反して健全というか爽やかな作品。個人的な好みとは少し外れているけれど、その直球さには好感が持てるような感じかな。ラストの主人公の台詞に全てが集約されてるような作品だから、爽やかすぎるほどさわやかなのがちょうどいいのかもしれない。
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