桃色の鳥籠 -IL-

Ruborvini

君が捧げた狂愛の行く末。ヤンデレ&微ホラー系短編ADV

マヤ

狂気は伝染

閉じ込められた世界で脱出するミニゲーム的なお話です。精神的に少しグロイ描写がありますが、概ね決定的なものは出てきませんので、ホラーが苦手な人でも遊べるかもしれません。今回は特に、音楽の使い方が秀逸なのが光りました。仄暗い空気で不穏な空間をよく表していていいですね。またみんなどこかおかしい雰囲気を醸し出しているのも特徴です。それが少し、全体的なヒントになっているのは見逃せない点ですね。レビューではちょっとアレでしたが、総じて満足度はかなり高かったので続編とか関連作品を読んでみたい感じです。謎解きも徐々に不安を煽る系でいい感じでした。



以下ネタバレを含みつつなレビューです


いや~~~~え~~~~え~~~?
そうくる~~~~?
いや新聞屋お前かよ!!
みたいに、色々叫びそうになりました。何してんの新聞屋さん!?とか思った人多いんじゃないでしょうか…?あと、ラストのエンディングはちょっと、何言ってんのこの娘みたいになりました。
…が、それで、新聞屋さんのあのエンディングの際のあまりにもらしくない異質な行動にも納得いきましたし、みんな表情がどこかおかしいのも納得できそうなのですが………それでも、彼女が実は狂気にっていうラストのエンディングははっきり言って納得できなかったです。少なくとも平和に暮らしてる彼女は至極まともだったはず(新聞屋さんが他作品にて過去に語っているので既出情報)ですし、その彼女が実は狂っていたとかその類のストーリーを受け入れるには、本編での情報が断片どころか皆無過ぎて連想できず。そこら辺の、本編での情報不足が、ラストエンド含めての、彼女の本質がブレていて納得できない物語になっている感じがしました。彼女主体の別の物語があったならば、また違った連想に繋がったかもしれません。

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No.42485 - 2018-07-08 22:02:43
大森久仁夫

叫気の愛に抱かれた瞳は何も見えない

【総評】
タマネギの皮を少しずつ剥くような、そんな感じで
じわじわと主人公の心理や世界へと引き込まれて、
色々な意味でのドキドキ感を味わえる短編ADV。

ややグロテスクな展開もある探索系ADVとして、
シンプルながらも、切れ味の鋭いゲームでした!

以下、全8種類のED制覇後のプレイ感想です。
(※ネタバレなし。)


【長所】
・知っていることが少しずつ増えて行く。だけど、
 進むことで涙がこぼれることになるかも――
 例えるならば、タマネギの皮を少しずつ剥いて
 いくような、そんなシナリオ構築が絶妙でした!

・本作の最重要人物と言えるアルくんが、圧倒的な
 存在感です! セリフやイラストではもちろんのこと、
 探索でも、彼の存在感を思う存分に味わえます。

・心理描写がくどくなく、しかも進行が小出しなので、
 スピーディーに世界へ入り込むことが出来ました。


【短所】
・エロ要素は皆無に近いので、そっちの方面を
 期待していたら、肩透かしを喰らうことでしょう。

・世界観の説明や感情の描写は、アッサリ味。
 小説のような、微に入り細を穿つ心理描写を
 期待していると、ガッカリするかも知れません。
 (※但し、表情差分や演出が豊富にあるので、
  テキストのアッサリ味はむしろ長所ですね。)

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No.28545 - 2016-04-02 02:42:31
  • 1


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