「クロス×ヒート!」というタイトルですが、まさしくそんな作品でした。
一文字で表せば「熱」みたいな。
もう一文字つけられるなら「熱!」みたいな。
そんな作品です。
展開的にはやや強引だと言われそうな気がしなくもありませんが、それを何だか許容できてしまう感じなのが不思議です。
プレイしていると、なんだか心が広くなるというか、寛容になってくる効果があるんでしょうか。
などと思って考えていたら、理由に思い当たりました。
この作品は、後輩を時に厳しく鍛え、時に優しく諭しながら、彼らを『高み』に連れて行くお話だからなのでしょう。
つまり、後輩を見守る先輩の目線で綴られるお話なので、プレイしているこちらまでそれに感化されるのかなあと。
また、作者様の同人ゲーム制作に対するひたむきさを感じられたのも刺激になりました。
本編でもひしひしと感じますが、これからプレイする人は、是非最後の「あとがき」まで読んで欲しいと思います。
最後に。
この作品で感じられる「熱」は、登場するキャラクターたちの「熱」であると同時に、作者様が制作に注いできた「熱」なんだろうなと勝手に思ったりしました。
そして、そんなふうに「熱」と「熱」がぶつかりあい一つの作品ができていく様は、まさしく「クロス×ヒート!」。
これからも情熱を持って作品を生み出してもらいたいです。
※軽いネタバレ?ありです。
とにかく作者の「作りたい」という気持ちが溢れてくる作品でした。
文章・挿絵両方に独特の勢いが感じられ、商業作品では味わえない
気分を味わうことが出来ました。最近の作品はは暗いシリアスな話が多く、この作品にもそういう面はありましたが、いつまでも引きずらず明るい方向に持って行ってくれるのには作者の配慮が感じられ、心優しい人だと思いました。
どうでもいい話かも知れませんが私の推しキャラはS県代表のカンザキヤヨイさんでした。いやあ、訛ってる女の子っていいですね(笑)。あと服装もGood!!
キャラ立ちもよく、何処か懐かしい気分にさせてくれる古いノリにはちょくちょく笑ってしまいました(^^)
題材もスポーツ作品によくある膨張表現(笑)が最大限生かされていると思いましたね。
思っていたより早い所で終わったしまった時は
「あれ?ここで終わり?」と思ってしまいましたが、
物語というのは「もっと見たい!」
という所で終わらすのがいい形なんだと思いました。
次の作品が未定と聞き少し残念ではありますが、
首をながーーくして待っていようと思います。
追記:「運転手」が「運転す」になってる部分があったの修正
したほうがよいと思います。
長文失礼しました(;´∀`)
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