【長所】
・本編の物語において、ちりばめられていた伏線が終盤しっかり回収している。
・ギャグのセンスが上手く、ギャグ話におけるオチの付け方が秀逸している。
・イベントスチルや演出を物語の最初から終わりまでふんだんに利用している。
・SRPGならではの「伏兵」「オリジナルアニメーション」「ユニットの差別化」をしっかり搭載。
・SRPGツクール95の制約の中、「不屈の信念」カット戦のような独特のバトルを作り、SRPGツクール95のツールそのものを使いこなしている。
・ver1.10からは待望のキャンプ画面+主要キャライラスト&紹介が追加!プレイをしながら登場人物のことがわかるようになったぞ!
【短所】
・ツギハギキャラ達が物語序盤から最後まで結局「ツギハギキャラ」止まりで終わったこと。
・主人公「ライチェ」に対する「アンチキャラ」が不在でリーダーとしてのカリスマ性に疑問。
・主人公「ライチェ」ありきのゲームなので、ライチェなしでは物語が進めない。(準主役の存在が弱い)ライチェが嫌いだったら終了。
・物語終盤で熱い展開があるが、上記3つの理由でカタルシスが半減しておりもったいない。
・「不屈の信念」カットと「チャイナ娘」ラウルの因果関係を初めとした、ツギハギキャラ達それぞれの問題と伏線が未消化で終わること。
【総評】
ギャグのオチの付け方、アニメーションの演出及び物語の伏線消化が良い作品。
SRPGツクール95作品で数少ない遊べるゲームは中々ないですよ。
因みに登場人物で一番印象に残っているのは、不屈の信念であるカット一択。
ダウンロードして一年以上も積んでいた自分を殴りたい、そう思えるほど面白いゲームでした。特にシナリオの良さは、近年遊んだRPG系の中でもトップクラスだと思います。
序盤はギャグや軽いノリから始まり、そしてあるときを境に身の引き締まるシリアスへと流れる。この展開が上手い!
最初の山場を終えた頃には、この物語の結末を必ず見届けてやるぞ!という意気込みすら生まれていました。
そしてその後もテンポ良く回る、笑いと熱い展開のサイクル。特に中盤初期あたりから登場する『赤い変態』のギャグの爆発力と、後半のストーリーには完全にのめりこんでいました。とにかくこのゲームは火力が強い!
プレイ時間は10日間ほどでしたが、その間「家に帰ったらこのゲームの続きができる!」というワクワクにずっと包まれていました。とても満たされた10日間だったと思います。
残念ながらこちらのサイトではあまりこのゲームが注目された形跡が無いように見受けられます。しかしそれはあまりにも惜しい!間違いなく、隠れた名作です。もっと多くの人に知ってもらえれば、話題になることもあり得ると思えるほどの出来でした。
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