癒し的の一本道、短編ノベルな模様。
美しくも淡い背景をバックに、近未来のハイテク農場にて主人公の兄と妹との親睦を描き、和みや優しさといったテーマを深く取り入れたであろう作品といったところか。
しかし、中盤までは兄妹の触れ合いシーンなどが明確に描かれている反面、終盤の締めがかなり唐突気味な上に、スタッフロールもなく即タイトル画面に戻ってしまう為、話の本質があまり心に残らなかったという印象。
また、挿絵がヒロインと案山子位しか存在せず、せっかくの田舎的イベントの数々が軽い文章描写で収まっている故に、あまり(ハイテクの)田舎での出来事に触れている実感が沸きにくいのも不満だった気がする。
絵そのものは普通に美麗であり、文章表現や雰囲気作りも上手いが、シナリオ面で見ると「起承転結」の転以降の描写が端折られ気味に思える。
近未来のハイテク農場にて癒しの一時を描いた発想こそはいい線いってるものの、いかんぜん、それが作中にて上手く活かされているかといわれると、少々疑問なところ。
やや特殊な設定ではあるものの話自体はわかりやすく、最先端と風流が混じ合わさった世界観も魅力は持っている為、色々と惜しい部分が目立つ作品なように感じる。 (Vol.44)
■上質の立ち絵とデザインにあった音楽はかなり良いですね。
文句の付け所はないですが、しいて言うならば立ち絵のみならず、
『楽園』の背景もあった方が、更に場を想像しやすかったかな。
■こういうテーマの作品大好きです。
物語から伝えたい事も良く分かり、話にすんなりと入り込めました。
ただ、思ったよりも起伏が少ない物語展開です。
中盤の後半から最後への流れが唐突で
「あれ、これから物語(事件等)が始まるんじゃないの?」
と言う所で終了してしまったのは残念ですね。
とは言えデザイン面が上質な作品なだけに、これからの作者さんの活躍に期待大です。
ありがとうございましたm(_)m
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