前半はやや退屈だけど
面白かったです。
序盤はちょっと退屈かなぁ……って思ったけど、いつの間にか引き込まれてました。
エピローグのサチが切なく、でもしんみりはしない、こう……何とも言えない気持ちが残ります。
全体的に静かというか、盛り上がりの波が大きい話ではないのですが、終わってみたら結構いい作品だったなと。
二日に分けてプレイしたんですが、タイトル画面に【つづきから】がないので一瞬「あれ、もしかしてセーブデータ使えない?」と焦りました(ウィンドウの【栞をたどる】からロードできます)。
よく作り込まれているシナリオ
前半はずっと寝てばかりいたので、まだ寝てる、と読み続けるのを断念しかけたのですが、大きな伏線が見つかってからどんどん読み進められました。
後半はボロ泣きしました。
今度は意味を理解した上で読み返してみたいです。
キャラクター誰もが良い味を出しており、何かしら好意を持てます。
全体的に静かで海の底を進んでいる雰囲気が惹きつけられます。
ただ、前半でもっと何かしらの動きが欲しかったです。
内容は最終的には重いのに雰囲気がコミカルで読みやすい
前作の発掘少女に比べて世界観に引き込まれにくくて、少々もったいないように感じました。
買い出しの帰路のシーンから面白くなってきたと感じたんですけど、ああいうシリアスなシーンが中盤辺りにも少しあれば良かったかなと思います。
しかし過剰にそんな描写をしていては、この作品の雰囲気が失われてしまうので難しいところです。参考程度に…。
今作はああいう終わりを迎えているのでハッピーかバッドどちらのエンドに割り振られるかは読者の価値観によりますが、良いシメ方だと思いました。
物語のその後が想像しにくいので個人的には印象に残りづらい作品ですが、プレイして損はないかと。
すんなり頭に入ってくる文章で読みやすかったです。
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