人を呪わば穴二つ
タイトル通りの凄惨なシーンが続出する展開で
大味な印象を受けがちですが
テーマはかなり深いもので色々と
考えさせられるシナリオでした。
真相は冒頭で何となく想像できてしまいますが
善意と悪意の対立的な構図の心理描写と
その結末はなかなか興味深いものでした。
アクションシーンはかなり大雑把な仕様で
狙ってクリアが出来ずほぼ運任せなものですが
移動距離が短くゴールの仕方もさほど意地悪でもないので
ゲームオーバーになっても数回プレイすれば
クリア可能だと思います。
(それでもダメな人には裏ワザもありますし)
過激な表現とやや独善的なシナリオは好みが分かれそうですが
表面的な印象に流されずに作者が表現しようとしたテーマの
本質について考えてみるのも良いかもしれませんね。
止まらない報復殺人
サンタが襲うゲームに隠された真実、アクションゲーム入り短編劇に該当。
インターネットに関わる人間の残酷性と多重人格とテーマとしたダーク色の非常に強い内容であり、陰険な雰囲気と残酷描写が終始満載である為、そういうのが苦手な方には間違いなくお勧めできない。
ゲームの流れとしては「イベントを進める ⇒ 作中の鍵を握るアクションゲームをクリアする ⇒ 特定条件を満たせばトゥルーEND」といった感じであり、イベント率の割合が多くなっている。
普通にプレイするとかなり理不尽な難易度のアクションゲームだが、とあるチート技を駆使すればまともに攻略できる救済処置はあるので、クリアするのはさほどきつくないと思われる。
終始欝状態で胸糞悪くなってくる展開が目白押しである反面、「虚しく繰り返される狂気の連鎖」という深く考えさせられる一面を持つ作品となっており、ただの悪趣味ゲームとは違う模様。
今までにふりーむ! 内にて数多くのゲームをレビューさせてもらっている私だが、「あからさまなお世辞や、本作のネット加害者みたいな悪意に満ちた中傷は絶対に避け、中立的な立場で的確なる批評を書く」というスタイルは今後も維持しておきたい次第。 (Vol.394)
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