完全版プレイしました
なかなか面白かったです。
主要人物も個性的で視点が切り替わるので飽きません。
台詞や文章もくどくなく読みやすかった。
意外と豊富な選択肢はルートに関係ないものも多く、
どれがフラグでどれが無関係なのか、ややこしい場合があるかも。
しかしどこでもセーブできる親切設定ですし、
そこまで難しくないですが
話が進まないようなら作者HPの攻略見たほうが早いかも知れません。
個人的にキャラ名は読みにくい珍しいものより、
ありがちな方が覚えやすく、愛着も沸きやすくて好きですね。
道祖土とか安居院とか奈流芳とか覚えにく…
絶賛しますが
登場人物たちが絶望的な状況から運命を変えていく努力をし精神的な成長を遂げてパラダイムシフトしていく疑似体験感は見事です。
家族愛なテーマに触れている点も人間賛歌的に共感しやすい内容のノベルだと思います。逢澤ジヲンさん(様です)はボキャブラリーな造詣の深さを創作に生かしていく才能のある人なのだとも思いました。
では、善処の余地があるところを個人的な指摘をさせていただきます。
絵は逢澤ジヲンさんの画風で十分に表現者の貫禄がある人だと思いますが(最大公約数的に萌えで達者に見せてるタイプよりも才能があります)ですがトレス線が雑です。音楽も出来れば機材的な開発力のある人に任せた方がいいです。背景美術は専門の方が加わるだけでも印象がぐっと良くなります。これを言う時点で個人の等倍以上になってしまう酷なことなので記憶に留めてもらい、いつか思い返してもらえたらです。念押しで絵は逢澤ジヲンさんの個性を守るべきです。
私もそうですが後天的に努力の人が100点を取るのは練習時間に何年もかければ指導力に触れる縁がなくても無駄のない答えに近付けます。ましてや情報の豊かな時代に生きている我々には地の利があります。
ですが101点を目標にする壁がとてつもなく困難です。
先天的にその道に開眼してる人などが101点の人たちなのだと私は思います。そのプラス1点の為に他人を頼る必要な事もあるでしょう。
もちろん個人の趣味で開発している限りは競争などしなくても構いませんが逢澤ジヲンさんが循環系の中で、より大きな影響力を持てるようになってくれたら啓蒙を求める多くの者にとっては嬉しい事です。
最後に素晴らしいゲームを有難うございました。
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