史上最凶の外道ヒロインと、無理やり仲間にされた被害者達一行の暴走小活劇RPGって感じですな。
一応、一行がいくらかの黒幕を倒しに行くという、勧善懲悪もののストーリーともいえなくはないですが、実際は黒幕よりもドス黒い主人公が本能のまま暴れまくる流れになっております。
主人公のエッカさんはやりたい放題、付き合わされた仲間達は涙目、本来憎まれる存在である黒幕達はエッカさんの餌食でしかない・・・と、とにかく滅茶苦茶な展開の連続でありまする。
全体的に非道徳要素満載なブラックユーモア溢れすぎるギャグ物なので、笑えるか引くかのプレイヤーが二択に分かれるのは必至でしょうね、ハハハ。 (自分は笑8:引2といったところ)
とりあえず、イベント中はチート級の技を難なく繰り出すのに、ゲーム中は地道にレベル1から冒険するエッカさんにツッコミモードと萌え。
以前の同作者RPG群に比べ、高めの難度ではありますが、極端にぬるくもきつくもない戦闘バランスは絶妙すぎる程絶妙な良好さでありまする。
適度なMAP構造しかり、テンポの良さしかり、どれも絶妙すぎて文句のつけようがありませんわ。
強いていうならば、エンカウント率とアイテム物価がちと高いとか、オート戦闘が無いとかはありますが、いかんぜん進行が快適すぎるので、ほとんど気にならないです、はい。
詰まるとこといえば、ラストダンジョンの謎解き位っすかね・・・あれはちょっとヒントを観察しないとわかりにくいと思いますた。
まぁ、以前も丁寧な作りだったので、今更驚く事でもないのでしょうが、今作はさらに洗練された感がありますな。
ほぼ一本道でやり込み要素はあまり無く、ライト感覚仕立てなのも以前同様ではありますが。
短編なのでゲームとしてのボリュームはやや少ないですが、あの毒電波で汚染されたイベントに長時間付き合わされるのも精神的に大変そうなので(苦笑)、この位の長さの方が丁度いいのかもね。
外見では好き嫌いが極端に分かれそうですが、RPGとして見ればスタンダードでわかりやすい内容でありますので、最初のノリに乗れないなら離脱したほうが吉ですし、乗ってしまえば、きっと最後まで楽しめる可能性大でありますーぬ。
公開停止になってしまった前作をプレイしたいですな・・・何故終了されたし?!
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