※ネタバレを含みます。
キーボードでプレイしていて、他の方のように進行不能バグがあると思っていた者です。
1.11で無事にエンド3種まで見ることができました。
ダークの方向性が本当に鬱展開なので、ほわほわと可愛らしい絵柄に誘われて軽い気持ちでプレイするとかなり驚くでしょう。
主人公の身勝手さも村のみんなの残酷さも悪魔と呼ばれる男の底知れ無さも、極端ではあるけれど不思議とリアルで、実際に世界がこんな風に見えている人も少なくはないと思います。
バッドエンドの塀の向こうの世界、「何も変わらない」という実感がすごく共感できて、個人的にはこれがトゥルーエンドです。
分岐の選択肢もそれまでの彼女を見ているとこのルートが一番自然に見えます。
先が予測できないストーリーと水彩風イラストが本当に魅力的で、最後まで楽しめました。
※ネタバレあり
元々この方の躁鬱が激しい作品好きなんですけど、今回はまたより一層振り切れているように思いますね。得体のしれない集落の生活が日常の雑事や食事、閉鎖的な空間で煮凝りのように溜まるドス黒さまでよく出てました。
みんなひでえわ。井戸と袋が怖い。後ケジメとか。エンディングも全部アレ。ハッピーエンド……あれをハッピーエンドと言い張るセンス。まあ一見みんな楽しそうに見えるけどさ。知らぬが仏ってか。バッドエンドは女の子の笑い方に笑いそうになったけど現実でもありえる向こうの世界に悲しい気持ちになりました。こういうネタの王道な光景さえないっていう。
トゥルーはとても好きな展開でした。ドス黒くもエンドロール前のメリーの台詞にはグッと来ました。エンディング曲も余韻に浸れるチョイス。そしてエピローグとおまけがまさかのまさかでした。そこも含めてとてもいい終わり方だと思います。地下室は黒すぎて笑っちゃいましたが。
調べて進めていくだけのゲームで分岐もわかりやすいので、ダークなおとぎ話が好きならオススメの作品です。
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