ふと思い出して、久しぶりにプレイ。公開がもう8年前なんですね…。
オープニング。下品なテキストに思わずクラクラしそうに。ここまでだったっけ…。
その一方で、セリフの中で人物の個性や感情を丁寧に描写したりと、変動性の強いスタイルを感じます。(お話そのものは「魔王を倒したけれど…」系列ですね)
ゲーム開始(OPは飛ばせます)。
いわゆるSRPGなのですが、敵の数が多く、行動ターンとMPが極端に制限されているので、短期的かつ大胆なプレイングが求められます。
システムの説明については抜けている箇所が少なくないので、プレイを繰り返して何度も敗北しながら覚えていく感じです(私も攻撃者自身を攻撃してしまう失敗を二、三度してしまいました)。
アイテムとキャラクターの活用方法が分かってくると、驚くほどスッと解法に辿り着くようなフィーリングがあり、そこが面白いです。
異常なまでに主張の強いイラスト、乱発されるエフェクトと色彩感覚、ギャグとエグさとシリアスが並列するテキスト、ざっくばらんとしているようで内部は丁寧なゲームシステム(ツクール2003でこのシステムを構築するのは、かなり苦労があると思われます)…色々な意味で「他にない」感じのゲームです。
クセが強く、誰にでもオススメできるようなゲームではないのですが、「表現は自由なんだ!」といい意味で思えるような、そんな作品です。
一口メモ:Shiftキーでのアイテム使用、特にブライアンの全体攻撃化がポイント。
ふりーむ!に登場するのを楽しみに待っておりました。
キャラ選択&アイテム購入によって、色々な戦略を考えることができるところが楽しいです。
試行錯誤した末に考え出した戦略で敵を倒せたときは、嬉しさのあまり一人歓声を上げてしまいました。
ただ、戦略によっては2ターンくらいであっけなくクリアできるので、折角の丁寧なシステムが十分に生かされず、勿体無い気がしました。
ストーリーに関しては、やや破綻気味ですが、エンディングは切なかったです。魔王を倒して英雄になるはずだった主人公たちの、悲しい結末…少し感動もし、考えさせられもしました。
相変わらず下ネタが多く、性暴力的な描写もありましたが、そういうのが苦手な方は、オープニングを飛ばしてしまえばあとは割とシリアスな話なのでいいのではないでしょうか。
私はオープニングもとても好きなのですが。
作者のセンスのよさ、ありきたりでない作品を作ろうとする意欲が非常に感じられる作品です。
今度はもっと長い作品をプレイしたいです。ありがとうございました。
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