ご縁があり、こちらの作品をプレイさせていただきました。

絵本のような温かみあるイラスト、かわいらしいキャラクター、やさしい気持ちにさせてくれるストーリー。すべてが魅力的で、あっという間に作品の世界へと引き込まれました。

迷路も程よい難易度で、ワナや道順などを覚えながらプレイするのが楽しかったです。また、遊び方や操作方法についても、あらかじめ丁寧に説明してくれたので、終始、戸惑うことなくプレイできました。

このような、年齢問わず、誰もが楽しめ、やさしい気持ちになれるであろう素敵な作品に出会えたこと、心からうれしく思います。

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　新着作品群から、紹介とスクリーンショットからビリビリと惹かれるモノがありプレイ。ストーリー迷路・うさぎゲームです。
　すべてのエンディングを見ました。1周までに1時間半程度、すべてのエンディングを見るまで3時間程度かかりました。

　「絵本風」を謳っていますが、特にスチル画がホントに絵本風で、雰囲気があっていい感じです。うさぎが可愛い。
　薄味かな？と予想していたストーリーも、きちんと段階を踏んで問題解決がなされている、爽やかで優しい物語でした。作風に惹かれた方ならオススメですよ。
　主人公の3等身の王女・ナバナちゃん、初見の印象が「某ギャグ漫画の殿下にちょっと似てるな…」でしたが、健気でまっすぐでベリーいい子。相棒的存在となるゴリンもナイスうさぎ。

　ゲーム中のすべての画像・音声素材が作者さんの自作とのことで、これこそフリゲ・インディヴィジュアリズムですわー、という感じで、存分に浴びさせて頂きました。
　好きな曲は「1人と1匹 道を行く」ですね。哀愁あるメロディが「後半ステージ感」あって。効果音まで自作とは驚きました。

　ドット絵のアニメーション演出も細やかで素敵。
　トラップの種類ごとのダメージアニメとか、ムーンワンドの使用演出とか、ステージクリア時の四回ジャンプして右手上げる+ウインクとか。どんどんナバナちゃんに愛着湧いてきます。
　HPに応じて左上の表情が変わるのもいいです。黄色状態のアンニュイな表情が好き。

　それにしても、設定項目で「漢字/かな」を選択できるフリーゲームなんて、初めて見ました。それも、ゲーム内のほぼ全てのテキストに対応とは。
　…フリーゲームは基本的に幼児が遊ぶモノではないっぽいので、必然としてこの作風とギミックに惹かれるのは、私のような数寄者の成人でしょう。
　果たして存在するのでしょうか、このゲームのひらがなモードを正しく利用してプレイしてくれる子…。
　いたらいいな、と思ったり。


　以下、発見した不具合など(ver1.00)。
・エンディング1のスタッフロールのツール名が「ツクールAec」になっちゃっています。
・音楽室の出口で「いいえ」を選ぶと、ナバナちゃんが右を向いたまま操作不能になりました。
・「せってい」項目が、キー押しっぱなしで切り替えられちゃいます。
・ステージのプレイ中は基本的にShift押しっぱなしになっちゃうので、デフォルトでShift速度+キー入力で遅くする、の形式のほうがいいかもしれません。あくまでも参考までに。
・好みの問題ですが、一周クリア後に、同セーブデータ内のエンディング回収を補助してくれる何か（ステージ選択など）があると、プレイアビリティ向上に繋がりそうです。


　私の駄々っ子インナーチャイルドを大いに充足させてくれる、素敵な絵本でした。
　初作品とのことですが、この世界では珍しいタイプの作者さんのこの作風、応援しています。

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