ソレに関わってはいけない、短編ストーリーって感じやね。
総合的にかなり残酷で気持ち悪い描写が目白押しなホラーであり、やたらと怪しげな語り手の口調や、想像力をかき立てられる背景絵の存在も相まって、陰険さという意味ではかなりの力作のように思えました。
ただ、表現をぼかして描かれている場面があまりにも多く、ストレートに話の全貌が明かされるような作品ではないので、この作風には大きく賛否が分かれそうな気がしてならなかったですね・・・。
途中の選択肢による分岐は、エンディングまでの経緯が極端に短いものからそうではないものまであり、その辺の統一感に欠けるのはちょっとアレかもしれないっす。
正直なところ、自分自身も素直に楽しめた一作なのかといわれると、大分疑問ではありますが、ただのホラーでは収まらせない意欲性は確かに魅力的ではあります・・・でも、万人向けはしないとは思いますが。
「私」のどもる語り口が妙にリアル。
音楽、背景もマッチしていて評価できるかと。
ただ、アドベンチャーゲームとして捉えるのなら、あまりにも選択肢が少なすぎじゃないでしょうか。
これではゲームではなく、紙芝居を読んでいるよう。
最近のホラーゲームが悉く謎解きしてしまってその分怖さを薄れさせてしまうのに対し、このゲームは多少のヒントらしきものは用意されているものの、ほとんどはユーザーの想像力に負うようになっているようです。そのため怖さが薄れることはなく、好印象。
本作はその辺りをねらって制作されたのでしょうね。
ただ、もう少し答えをほのめかしてもいいのではないかと思いました。
よくよく読み込めば大体のことは想像がつくのですが、読解力の乏しい方には何のことか分からないままゲームが終了してしまうことになりかねませんので。
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