実家と私

祟月 近衛頼忠

帰る場所を考えるノベルゲーム

心に沁みる

ゲームの時間帯がずっと夜ということもあって、緩やかにしんみりと読み進めることが出来ました。会社勤めで日々を忙殺されて、大切な家族のことをないがしろにしてしまうことは一緒に暮らしていてもありますよね。
実家のことを気に掛けつつもなかなか帰れない、気付けば五年もの歳月が経過している。遠い田舎ならまだ帰れないことへの言い訳が出来るのに、中途半端に近い実家。
会社帰りの夜道、もやもやした胸中の描写がとてもリアルで、少し疲れた顔をしているOL女性が容易に想像出来ました。

この膠着状態にどうやって決着を着けるんだろうと熱心に文字を目で追っていたら、事態は思いがけない方法であっさり解決。主人公と同じで私も全然そんな解決策が思い付かなかったのですが、言われてみれば拍子抜けするくらい簡単なことで、自分よりも他人の方が客観的によく見ることが出来るんだろうなと腑に落ちました。

BGMやグラフィックはとても綺麗で、深く物思いに沈んでいく心に寄り添ってくれます。主人公の父への慕情が、とても良かったです。

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No.33793 - 2017-02-26 19:02:28
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